2016年1月13日水曜日

リニア中央新幹線の問題点


http://useful-info.com/linear-shinkansen-waste-money より

リニア中央新幹線はマスコミが華々しく取り上げていますが、問題点などのマイナス情報がほとんど報道されていません。JR東海が大スポンサーである以上、マスコミとしては調査報道をしにくいのでしょう。しかし、見過ごせないので以下に問題点の概略を記します。

1)経済性
 建設費は名古屋までが5兆円以上、大阪まで伸ばすと合計で約9兆円になると試算されています。試算はアテにならないので実際には何倍にも膨れ上がるかもしれません。消費電力は従来新幹線の何倍もかかります。乗換え時間や待ち時間を考えると、乗客にとっての時間短縮効果は少ないと予測できます。興味のある人は1回くらいは乗ってくれると思いますが、従来新幹線よりもかなり割高になるはずの運賃を払ってまで継続利用したいと考える人はほとんどいないでしょう。初期投資の回収どころかランニングコストを賄うことも難しいはずです。旧国鉄と同じように何十兆円という負債を抱えて、最終的には国民負担で返済するというパターンが繰り返される恐れがあります。

2)環境破壊
 リニア中央新幹線は経路の9割近くがトンネルになる予定です。(風景が楽しめない乗り物はスゴクつまらないでしょうね・・・)つまり、南アルプスを含めた山々を貫通する工事が必要なのです。地質的な問題があり、無理にトンネルを掘っても崩落しやすく、かなりの難工事が予想されます。また、掘り出した大量の残土をどのように処分するのでしょうか?さらに、南アルプスの大水脈を分断した場合の影響も計り知れません。

3)健康被害
 超伝導磁気浮上式という技術を用いているので、電磁波による健康被害も覚悟しなければなりません。一般に、小児白血病を発症する確率を2倍にする電磁波レベルは相当危険ですが、リニア新幹線では、その1万倍もの電磁波を乗客が浴び続けることになります。乗客だけでなく周辺住民も強い電磁波を浴びることになります。人体実験でもしたいんでしょうか?
 
4)安全性
 地震・停電など様々な原因により、地下深くでリニア新幹線が急停車するケースを考えなければなりません。時速500km以上で走行中の車両が、そんな状況下で安全に停止する技術があるのでしょうか?リニア新幹線には運転士がいませんから、車掌だけが頼りです。1000人くらいの乗客を全員無事に地上まで誘導するためのノウハウをどのように確立するのでしょうか?仮に可能だとしても、安全対策のために膨大な追加費用がかかりそうです。

最後に:
 リニア中央新幹線は、原子力発電所と同じく有害無益な物であることは間違いありません。世界のどこの国もこのような技術に興味を示していません。計画していた国はありましたが、かなり昔に撤退を決めています。しかし、日本人はなぜか、やめるという決断が出来ないようです。不要な公共事業と同じで、建設業者などを喜ばせたいだけです。自民党の安倍政権が続く限りこの暴走を止めることはできません。JR東海に対しても次のように進言したいですね。

「無駄金を使っている余裕があるなら、既存の新幹線料金を下げろ!!」

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