2016年1月16日土曜日

緊急事態条項:安倍首相と片山さつき議員の茶番答弁、それを無批判に垂れ流すNHK

渡辺哲生‎【全国で】憲法カフェ・国家緊急権バージョン をやろう!
goo.gl/yfFbTY より

【緊急事態条項についてIWJメルマガより】

昨日の国会で、「緊急事態条項」に関して無視できない質疑がありましたので、さっそくですがご紹介させていただきます。

昨日15日から2015年度補正予算案を審議する参院予算委員会が始まりましたが、そのなかで 質問に立った自民党・片山さつき議員が、安倍総理に対して、憲法を改正し、緊急事態条項を創設すべきではないかと水を向けたというのです。この質問に対し、安倍総理はここぞとばかりに「大規模災害時に国民の安全を守るため、国家、国民自らがどのような役割を果たすべきかは極めて重く大切な課題だ」と演説をぶち、「緊急事態条項」の議論を加速させる考えを示しました。

「緊急事態条項」とは、災害や戦争などの有事を口実に憲法を一時停止し、内閣に強大な権限を与える一方で人権を著しく制限する「ナチスの手口」に他なりません。ましてや片山氏は、「国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です」などとのたまい、堂々と人権を否定する危険人物。そんな彼女らに緊急事態条項という「ジョーカー」を与えてしまえば、いかに恣意的に乱用されるかは火を見るより明らかです。

ちなみに片山氏は自民党憲法改正草案の起草委員のひとり。つまり、国会質問の名を借りて、自身が作成した改憲草案を総理とともに猛プッシュするという「茶番」が演じられたということですね。そしてNHKは19時のニュースで緊急事態条項の危険性に触れることなく、当該質疑部分を無批判に垂れ流したとの情報も寄せられています。

岩上安身‏ @iwakamiyasumi

まだこれでも本丸は9条といって現実直視から逃げるのだろうか。自民党の野心は、万能カードを手に入れようとあからさまなのに。RT @yuakira1: 【憲法 緊急事態から
【片山さつきl緊急事態」改憲を】
安倍が
『極めて重大な課題 議論を』

こちらがそのNHKニュース

首相 改憲巡り「緊急事態」は大切な課題
1月15日 19時13分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160115/k10010373251000.html

“安倍総理大臣は参議院予算委員会の基本的質疑で、憲法改正を巡り、大規模災害などに対応する「緊急事態」を憲法にどう位置づけるのかは大切な課題だとしたうえで、新しい時代にふさわしい憲法の在り方について、国民的な議論が深まるよう努めていく考えを示しました。”


“自民党の片山元総務政務官は、憲法改正を巡って、「南海トラフの巨大地震や、首都直下地震などのリスクが高いわが国で、成文憲法を持つ多くの国にはある『緊急事態』の条項がない。なんとかしていくべきではないか」と質しました。
これに対し、安倍総理大臣は「大規模な災害が発生したような緊急時において、国家、そして国民みずからどのような役割を果たすべきかを憲法にどう位置づけるかは極めて重く大切な課題だ。同時に、憲法改正には国民の理解が不可欠であり、新しい時代にふさわしい憲法の在り方について国民的な議論と理解が深まるよう努めていく」と述べました。”


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