一昨年総選挙直後の自著紹介で田崎史郎氏は取材姿勢をこう語る。
田崎 私が時事通信に入社したころ、先輩から「書くということは批判することだ」とたたき込まれ、それが基本と思っていた時期もありました。たしかに国家権力を監視し、批判するのは重要なことだと思います。しかし、政治部に配属されて以来35年間、政治取材を続けているうち、次第に国や党の方針を誰がどこで決めたか、理由は何かを取材し、読者や視聴者に届けることこそが自分の務めであって、政治記者の最大の仕事は、国家権力の構造やその中枢を解明することだと確信するようになりました。
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