2016年1月6日水曜日

開始された日本国民の新たな歩み――これを政治の変革につなげる年に

日本共産党の志位和夫委員長が4日、日本共産党本部で開かれた党旗びらきで行ったあいさつより一部抜粋。

出展 しんぶん赤旗 1月5日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-05/2016010504_01_0.html

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 昨年は、安倍政権によって戦後最悪の違憲立法――戦争法が強行されるという、日本の歴史に大きな汚点を刻む年となりました。同時に、大きな希望が見えてきた年ともなりました。戦争法案に反対するたたかいを通じて、国民一人ひとりが、主権者として、自分の頭で考え、自分の言葉で語り、自分の足で行動する、自由で自発的な、戦後かつてない新しい国民運動が、わき起こり、豊かに発展しています。

 三つの潮流がおこり、大合流しています。

 第1に、戦後の平和運動、民主主義運動を担ってきた潮流が、過去のいきさつを乗り越えて、「総がかり行動実行委員会」という画期的な共闘組織をつくり、上智大学教授の中野晃一さんの言葉を借りますと「敷布団」として、運動の全体を支える大きな役割を果たしています。

 第2に、そのうえに、「シールズ」「ティーンズ・ソウル」「ママの会」「学者の会」「立憲デモクラシーの会」など、新しい自発的な政治参加の動きが、いわばふかふかの「掛け布団」として幾重にも積み重なり、発展しています。

 さらに、第3に、多くの憲法学者、歴代の元内閣法制局長官、元最高裁長官と判事、日本弁護士連合会など、憲法学と法曹界の“専門家の知的共同体”が、「安保法制は憲法違反」との批判を突きつけたことは、世論と運動の発展にとって決定的意義をもつものとなりました。

 そのどれもが、戦後かつてない新しい動きです。

 私たちが、この運動に参加して強烈に感じたのは、多くの人々が、「自分たちこそ主権者であり、政治について考え、声をあげるのは当たり前」という、主権者としての強い自覚をもって立ち上がっているということです。それは、「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」、「言うことを聞かなければ、政府を変える」という若者たちのコールにも表れました。昨年から今年にかけて日本で起こっているうねりは、日本の歴史でも初めての市民革命的な動きが開始されたといっていいのではないでしょうか。

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