2016年2月29日月曜日

160227朝生アンケートで憲法改正に賛成が49%(反対46%)

【論考】朝生アンケートで憲法改正に賛成が49%(反対46%)。理由1位は「時代遅れの憲法だから」だが、米憲法学者たちは「今も日本国憲法は最先端」の見解。







朝まで生テレビ! 激論!“憲法改正”是か非か?朝生 田原総一朗 最新2016年2月27日 


160206半藤保阪青木対談

寺内徹乗 > 風刺・思想・反戦会館
このサンデー毎日の記事は面白いです。昭和史、戦争史研究のツートップが、安倍政権に鋭くメスを入れています。

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安保法制後のニッポンを撃つ!

半藤一利×保阪正康×青木理 熱闘座談会(上) 安倍政権は「戦後70年の良識」を踏みにじった(サンデー毎日 2016年2月6日より)

 昨夏、本誌「戦後70年特集号」(8月23日号)で半藤一利、保阪正康、青木理の3氏が安倍政権を痛烈に批判した「熱闘座談会」は大きな反響を呼んだ。あれから半年、安保法案が強行採決された後の日本社会のさらなる危機を、歴史の教訓を踏まえて徹底的に論じる。

青木 昨年お二人に、昭和史を振り返りつつ安保法制、そして安倍政権の危うさについてお話をうかがい、本誌の戦後70年特集号に掲載されました。読者の反響も大きかったと聞いています。しかし安倍政権はあれからまもなく、安保法制を強行成立させてしまいました。

半藤 まだ終わりませんよ。ここで絶望するわけにはいかない。各条項の議論がなされないまま、まとめて可決に走った法です。今から一つずつ批判的に再検討しなければいけない。そして今、SEALDs(シールズ)や高校生の団体など、全国的に生まれた新しい運動がある。彼らは戦争を知らない世代で、昭和史や戦史を必ずしも深く勉強したわけではない。しかしそんな彼らが、新しい民主主義とは何かを自ら考え始めている。これはイデオロギーで集結し抵抗した60年安保や、主に政治党派が担った70年安保とは違う。私たちがやらなければいけないことは終わっていないと思います。私は年を取っているので運動そのものには加われないが、まだいくらでもペ
ンを握り、紙の上で闘おうと思っています。

保阪 これで終わったとは僕もまったく思わない。法案の真っ当な審議過程、個々の議員の法案への対峙(たいじ)、憲法に抵触する条項の検討、国民意識の涵養(かんよう)、そういったもの一切なしに、法案だけが通ってしまった。ここまで傲慢な政権は見たことがない。逆に言えばこれは、日本の世論や歴史、つまり我々に対する挑戦です。いや、侮辱と言っていい。まず戦争体験者に対して。そして右であれ左であれ、戦後70年の良識に対して。自民党の梶山静六は自分の目が黒いうちは海外派兵なんて絶対にさせないと言っていた。安倍首相はそういった保守の良識すら破って、恬(てん)として恥じない。これは侮辱です。侮辱されたからには異議申し立てをしな
ければならない。このままでは、私たちは次の世代に指弾(しだん)されるでしょう。「あのとき、あなたがたは何をやっていたんだ?」と。今抗議しなければ、私たちは歴史のなかで恥を持つことになる。

「日本からヒトラーが出ると予言した」

青木 歴代の自民党政党と現政権を比べ、差異はどこにあるとお考えですか。

半藤 安倍政権は法を無視している。憲法だけではない。たとえば沖縄の問題です。名護市辺野古沖の新基地移設工事作業について、沖縄県が県規則に基づいて作業停止を指示した。すると国は沖縄県に対して行政不服審査法を持ち出し、審査請求と指示の執行停止を申し立てた。そもそも行政不服審査法は国民を守るための法律ですよ。それを国家権力の側が強権を押し通すために使う。かつての自民党政権にも、これほど独裁的に法を踏みにじる人はいなかった。これまでは政治家個人の横暴を抑止する党のシステムもあった。

青木 慣例もそうですね。あらゆる組織で人事は肝ですが、日銀総裁、内閣法制局長官の首を平気ですげ替えた。これと同列に扱えるかは別として、NHKの会長、経営委員に質の悪い“お友達”を並べた。これほど強引な横紙破りも戦後初でしょう。

保阪 占領期と戦後の総理大臣は、基本的な資質としてバランス感覚を持っていた。自分の主義主張はあっても、それが全体のなかでどのような位置にあり、どう自制すべきかをわきまえる知恵があった。もう一つ、二度と戦争をくり返すまいという共通認識があったと思う。中曽根時代に多少ぶれるけれども、歴代自民党政権といえども基本的に戦争への反省のもとに成り立っていた。戦争に傾いていく首相、たとえば東條英機などには歴史的に共通点がある。自制心が利かない。だから議論ができない。反対されると、我一人それを突き破っていくのが信念だと思い込む。そういう錯誤のもとに、国益に対して軍事によって解決しようとする。
 そもそも軍事とは何か。政治が失敗するから軍事が発動してしまうんです。安倍政権はそこが転倒している。まず軍事ありきという態度です。戦後の首相たちは、たしかにアメリカに追随していたともいえるが、しかし一応は政治で解決しようとする姿勢があった。ところが小泉政権以降、空気が変わってきた。政治が微温的なことをやっていると軍事が強権を振りかざし始めるという教訓を継承しない人たちが出てきた。さらに安倍首相は教訓の考慮以前に、はなから軍事を前面に出す。「私が責任者ですから」とは東條英機もよく言ったことです。昭和10年代にできた軍事独裁は行政独裁に始まっている。行政、立法、司法の三権分立が崩れ、行政が上に立つ。
図式として今とまったく同じです。

半藤 戦前の内閣総理大臣は万能ではなかった。全体の責任は内閣総理大臣にあるにせよ、天皇の名のもとに各大臣は同格の権限しかなかったわけです。戦後の総理大臣は万能になった。ただしその万能性を発揮できないように、日本の選挙制度が調整していた。しかし小選挙区制を採用してから、内閣総理大臣は恣意(しい)的に大臣の任命も罷免もできる。公認問題で脅かす。強権を与えてしまったんです。小選挙区制度について私は猛反対しました。ナチスドイツの台頭は小選挙区制を皮切りにしていましたから。少数政党を潰すには小選挙区制が持ってこいだった。その歴史がまさになぞられてしまいました。

青木 あのときは右から左まで、それこそ文春から朝日まで、政治改革の掛け声のもと、小選挙区制度を支持しましたね。

半藤 これでは日本からヒトラーが出てきてしまうと私は予言した。幸いにもこれまでヒトラー的な政治家は出てこなかった。自民党にも歴史と教育と苦労があったからでしょう。ところが今や不勉強なお坊ちゃんが総理大臣になって権力を乱用している。これを合法とさせているのが小選挙区制です。

「そのうちに指揮権発動をやるのでは」

保阪 小選挙区制には狂熱的な空気がありましたね。後藤田正晴ですら、日本では議会政治が根づいたから、議員も政党も国民も、2大政党が持つ政権交代の枠組みを了解する知的な高まりがあるだろうと楽観していた。僕はまったく違うと思った。あのときの錯誤は熱病のようでした。時代潮流とは怖いものだと思います。一つの方向に走り始めたら暴走が止まらない。その最悪の影響が今出ている。そのうちに安倍首相は指揮権発動なんかをやるのではないかと、僕は危ぶんでいます。
 昭和18年1月1日、首相官邸で東條は『朝日新聞』朝刊で中野正剛の「戦時宰相論」を読んだ。戦時の宰相は強くあれと、東條を煽(あお)るようなことが書かれていた。東條は激高する。そして司法大臣に電話をかけ、中野の逮捕を命じる。しかし法的に該当する罪科がないため、中野は釈放される。すると東條お抱えの憲兵隊長である四方(しかた)諒二が中野を脅す。中野は自殺してしまった。僕が許せないのは、内閣総理大臣が不愉快だからといって、司法大臣に逮捕を命じるというやり口です。資料によっては、命じたのは逮捕ではなく事情聴取だと書かれているものもあるが、いずれにせよ、いかに戦時下であれ、内閣総理大臣が司法大臣にそんなことを命じ
る権利などありはしない。行政が立法、司法と直結してしまったんです。さらに東條は、中野を釈放した判事たちまで懲罰召集した。こんなことが許されるものか。しかし安倍首相はやりかねない人物です。

青木 当時は毎日新聞の記者らも東條に睨(にら)まれました。

保阪 竹槍(やり)事件ですね。1944年2月23日の『東京日日新聞』(現・『毎日新聞』)に、新名(しんみよう)丈夫が「勝利か滅亡か 戦局はここまできた」「竹槍では間に合わぬ 飛行機だ、海洋航空機だ」と書き、日本の窮状と大本営作戦の内情について東條を批判した。

半藤 新名さんは懲罰召集されるわけですが、当時38歳でした。徴兵するには高齢です。その彼をたった一人徴兵するのはどういうわけかと海軍が抗議した。すると東條は何をしたか。30代後半の人たちを250人召集して、つじつまを合わせた。そのなかには松本清張もいたようです。その老兵の3分の2は硫黄島で戦死した。僕にとって、この事実は個人的にもつらい。(旧府立)七中時代に軍事教練を受けた、ダルマという愛称で親しまれた人がいたんですが、彼がこのときの徴兵で戦死した犠牲者なんです。

保阪 対米戦争に懐疑的だった逓信省工務局長の松前重義も同様です。40代の松前を徴兵するために、1000人ほどが召集され、ほとんどが輸送船で死んだ。松前は戦後に『二等兵記』を書き、自分のために死んだ人がいるとして、罪の意識を吐露している。

半藤 軍隊とはどういうものであるか。私や保阪さんには、その実像を伝え啓蒙(けいもう)する役割があると思っています。

保阪 軍というのは基本的には、国民の生命と財産を守るためのものです。政治がそれを守りきれなくなると、戦争という手段に訴える。ところが日本ははじめから国民の生命と財産をつぎ込んで、国益拡大のために戦争をした。するとどうなるか。勝つまでやろうとするんです。現政権はこの過去への反省もなしに、何が軍隊ですか。

青木 さきほどの後藤田さんの話で思い出したことがあります。少し前、翁長(おなが)(雄志(たけし)・沖縄県)知事にインタビューしたときに聞いたのですが、後藤田さんは「俺は申し訳なさすぎて沖縄に行けない。沖縄の人に会わせる顔がない」と漏らしていたそうです。沖縄戦や米軍基地の押しつけへの強い贖罪(しよくざい)意識があった。ところが安倍政権にはそれすらない。3年前の4月28日、サンフランシスコ講和条約発効の日を「主権回復の日」と銘打って記念式典をやった。集団自決における旧日本軍の強制性を否定し、側近連中が沖縄の新聞を潰せとまで言い放つ。まさに保阪さんの言う自制心のなさ、半藤さんの言う勉強不足、この両方が見えます。

「過半のメディアは既に政権と一体化」

半藤 4月28日は沖縄の人にとって「屈辱の日」です。それを日本独立の日として本土で祝うとは何事か。沖縄について少しでも勉強すればわかることを、歯牙にもかけない。まるで琉球処分の再来にも見える。

保阪 式典をやったのはあの1回きりです。さすがに身内からも外国からも批判が噴出したんでしょう。あのとき、天皇の出席をめぐって内閣と宮内庁の確執があった。天皇の発言と行動は内閣の助言と承認によって行われるという定めがある。しかし天皇は沖縄に対する自身の心情と相いれないから、出席を辞そうとした。しかし結局は「内閣の助言と承認」によって天皇は出席した。嫌々だったのではないでしょうか。あいさつが終わって天皇が会場を後にするとき、政権の面々は万歳をやった。そのときの天皇の顔をよく覚えていますよ。満面に怒りを浮かべていた。「私をこんなかたちで政治的に利用するのか」という怒りだと僕には見えた。

半藤 沖縄への侮辱を考えない政権。そこで行われた天皇の政治利用。それを国民のなかでもなんとなく共有している無神経さ。現政権は戦争に向けて、既成事実を一つ一つ積み上げている。

青木 冒頭、半藤さんが「まだ終わりませんよ」とおっしゃった。その通りだと思う一方、政権はさらに先へと暴走しようとしています。改憲です。そこで出てきた緊急事態条項。前回の座談会で半藤さんは、麻生太郎が「ナチスの手口を学んだらどうかね」と言い放ったとき、この政権の危険性にもっと注意を払うべきだったとおっしゃった。緊急事態条項はまさに「ナチスの手口」です。

半藤 同時に日本にも戦前の教訓がある。昭和13年の国家総動員体制です。昭和12年7月に日中戦争が始まり、翌年の1月には国家総動員法が提出される。先読みのしすぎではと思われるかもしれませんが、実は第一次世界大戦後の大正7年、永田鉄山を中心とするグループがすでに人事刷新などとともに、国家総動員法を具体的に練り始めていた。おそらく現政権はすでに準備を始めていると考えたほうがいい。
 またメディアの問題もある。国家総動員法の一項目に「政府は国家総動員の必要があるときは、新聞記事の制限、または禁止をすることができる」とある。当時の記者は「制限」にはある程度の理解を示しつつ、「禁止」すなわち発行禁止処分条項に反対する。ところが時遅し、新聞社のトップはすでに内閣と協力関係にあった。記者たちの抗議に譲歩するかたちで発行禁止処分条項だけは外され、記者の抵抗も止まり国家総動員法は通された。途端に言論の自由が死滅してしまうことが、記者たちはわからなかったのか。これは今と極めてよく似た状況です。

青木 過半のメディアは既に政権と一体化しています。そうでないメディアにも自粛や萎縮のムードが蔓延(まんえん)している。

保阪 私たちは緊急事態条項の内容を理解しきれていない。そこでやはり国家総動員法を参照したいんです。我々の私有権、生存権、思想・信条の自由が否定される、それが国家総動員法の骨子です。記者個人には能力や人権意識、自由に対する希求があっても、国家総動員法という枠の中で全体が萎縮していった。国家の戦争という目的のために、社会の仕組みが整理される。戦争に貢献しないものは切り捨てられる。たとえば大学の文学部が廃止される。これは今まさに同じ動きがあります。また人の命が序列化される。陸海軍合わせて特攻隊で亡くなった人3800人余のうち、7割が学徒や少年飛行兵でした。なぜ彼らが特攻に出されたのか、訓練を積んだパ
イロットがいたじゃないかと、僕は昭和50年代に軍の元指導者に聞いたことがある。「君は戦争を知らないな。パイロットを育てるのにどれだけ金がかかるか」と言われた。「学徒や少年飛行兵は金がかかってないから死んでいいということですか?」と問う僕に、「まぁ、そういうことになる」と彼は認めた。あるいは8月6日に広島に原爆が落とされた。すると近在の旧制中学や高等女学校の学生が死体処理のために広島に行かされ、2次被害を受けた。江田島には海軍兵学校のエリート学生たちがたくさんいたはずです。なぜ彼らは広島に入らなかったのか。「エリートたちが無用の戦力ダウンに陥ったら国家的損失である」という元海軍幹部の証言が残っている。

半藤 東京裁判でA級戦犯とされた佐藤賢了さんに、昭和36年ごろインタビューしたことがあります。国家総動員法の是非を問うた若造の私に向かって、彼は怒鳴りました。「何を言うか、貴様! 国防の任にある者がどうして無抵抗でいられるか。国防を負う者は強靱(きようじん)なる備えがあってこそ、その任を全うできる。そのためには国家総動員法が絶対に必要だ。今だって同じだ!」。現政権も同じ考え方といえると思います。
(一部敬称略、以下次号)(構成/本誌・向井徹、五所純子)

■人物略歴

半藤一利(はんどう・かずとし)

 1930年生まれ。作家。日本近現代史を検証しつつ、人物論、史論を執筆。著書に『日本のいちばん長い日』『漱石先生ぞな、もし』『昭和史』『あの戦争と日本人』ほか多数

保阪正康(ほさか・まさやす)

 1939年生まれ。ノンフィクション作家。昭和史の実証的研究を続けてきた。著書に、シリーズ『昭和史の大河を往く』『昭和天皇実録 その表と裏(1)(2)』『安倍首相の「歴史観」を問う』ほか多数

青木理(あおき・おさむ)

 1966年生まれ。ノンフィクション作家。時代状況に迫るアクティブな作品を発表。著書に『日本の公安警察』『誘蛾灯』『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』ほか多数

(サンデー毎日2016年2月14日号)

2016年2月28日日曜日

160228改憲派の「日本国憲法は米国から押し付けられた」はデマだった! 9条が幣原総理の発案だったとの証拠が明らかに

改憲派の「日本国憲法は米国から押し付けられた」はデマだった! 9条が幣原総理の発案だったとの証拠が明らかに
2016/02/28リテラから転載

http://lite-ra.com/i/2016/02/post-2017-entry.html




左『マッカーサー大戦回顧録』(中公文庫)ダグラス・マッカーサー・著 津島一夫・訳/右『外交五十年』(中公文庫プレミアム)幣原喜重郎

 先日の国会でも「戦力の不保持」を明記した9条2項を含む改憲を示唆した安倍首相だが、彼を筆頭とする改憲タカ派や保守論壇がしきりに喧伝しているのが、“日本国憲法はアメリカから強要された”という、いわゆる「押し付け憲法論」だ。
 安倍首相自身、2012年末にネット番組で「みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人がつくったんじゃないですからね」と、現行憲法への敵意を剥き出しにしている。
 また、昨日の『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)でも、安保法制は違憲ではないと主張していた日本会議常任理事の憲法学者・百地章氏が「日本が二度と連合国やアメリカの脅威とならざる、というのがアメリカの占領目的でした。その一環としてまさにこの日本の憲法はつくられた」と主張していた。
 しかし、彼らが言う「日本人がつくった憲法じゃない」というのは、実のところ、まったくのデマゴギーなのである。
 2月25日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日)が、日本国憲法の成立過程についての特集を組み、この「押し付け憲法論」を反証する新証拠をテレビで初公開した。それは、今から約60年前、「自主憲法制定」を掲げた岸信介内閣で設置された憲法調査会における“音声テープ”の存在。元テレビ局報道部出身のジャーナリスト・鈴木昭典氏が国立公文書館で発見したものだ。
 そこには、はっきりと、こんな証言が残されていた。“憲法9条の提案者は、ときの内閣総理大臣・幣原喜重郎によるものだ”と──。
 まずは軽く時代背景を説明しておこう。1950年代は、岸らを始め、A級戦犯として公職追放されていた政治家が続々と政界復帰を果たしていたころ。憲法調査会は英米法学者の高柳賢三氏を会長に発足し、岸内閣から池田勇人内閣まで約7年間続いたが、このなかで最大の議題となったのが憲法制定の経緯だった。
『報ステ』では、若かりし中曽根康弘ら改憲派が「異常な状態でつくられた占領下の憲法」「外国の権力者がつくった憲法でありますから」「もう今日それに引きずられる必要はない」などと弁舌をふるう様が放送された。その狙いは冷戦下における9条の変更、軍隊保持を明記し、海外派兵を可能にすることだった。いうまでもなく、これは岸信介の孫・安倍晋三や昨今の改憲論者が論拠とする「押し付け憲法論」や「安全保障の急速な変化に対応」とまったく同質である。
 だが、鈴木氏が発見した音声テープには、こんな証言が記録されていた。憲法制定当時に中部日本新聞の政治部長だった小山武夫氏による、憲法調査会公聴会での発言だ。
「第9条が誰によって発案されたかという問題が、当時から政界の問題になっておりました。そこで幣原さんにオフレコでお話を伺ったわけであります。その『第9条の発案者』というふうな限定した質問に対しまして、幣原さんは、『それは私であります。私がマッカーサー元帥に申し上げて、そして、こういうふうな第9条という条文になったのだ』ということをはっきり申しておりました」
 つまり、9条はGHQ側による一方的な「押し付け」ではなく、幣原首相がマッカーサーに直接に提言したものだったのだ。このことは、51年5月の米上院軍事外交合同委員会の公聴会でマッカーサー自身も証言していることだ。そして、マッカーサーは岸内閣の憲法調査会に対しても「戦争を禁止する条項を憲法に入れるようにという提案は、幣原総理が行ったのです」と書簡で回答していた。
 それでは、幣原はいったいいつ、どのようにして「戦争放棄」を新憲法に組み込むよう、マッカーサーに提言したのか。64年刊行のマッカーサーの回顧録によれば、〈旧憲法改正の諸原則を、実際に書き下ろすことが考慮されるだいぶ前のこと〉、ちょうど幣原内閣の国務大臣・松本烝治らが新憲法草案作成にとりかかろうとしていた46年1月24日、幣原は私的な挨拶を名目に、マッカーサーの事務所に訪れていたという。
〈首相はそこで、新憲法を書上げる際にいわゆる「戦争放棄」条項を含め、その条項では同時に日本は軍事機構は一切もたないことをきめたい、と提案した。そうすれば、旧軍部がいつの日かふたたび権力をにぎるような手段を未然に打消すことになり、また日本にはふたたび戦争を起す意思は絶対にないことを世界に納得させるという、二重の目的が達せられる、というのが幣原氏の説明だった。〉(『マッカーサー大戦回顧録』津島一夫・訳/中公文庫より)
 このマッカーサーの回顧録は長らく議論の的となってきた。実際、表向きにはアメリカ側が松本草案を明治憲法と大差ないとして突き返し、戦争放棄を含むGHQ草案を作成、そして、これを日本側が調整したものが国会に提出されたというのが通説ではある。
 しかし、9条の基盤についての「幣原説」を裏付けるのは、マッカーサー回顧録だけではない。実は、他ならぬ幣原自身が著書で「押し付け論」を明確に否定していた。
 回顧録『外交五十年』(読売新聞社のち中央公論新社、初版1951年)のなかで、幣原は、総理就任直後にこんな風景を思い出したと記している。それは、敗戦の日に、幣原の乗る電車のなかで、ひとりの男が「なぜこんな大きな戦争をしなければならなかったのか、ちっとも判らない」などと怒鳴り散らしていたことだ。述懐はこう続く。
〈これはなんとかしてあの野に叫ぶ国民の意思を実現すべく努めなくちゃいかんと、堅く決心したのであった。それで憲法の中に、未来永劫そのような戦争をしないようにし、政治のやり方を変えることにした。つまり戦争を放棄し、軍備を全廃して、どこまでも民主主義に徹しなければならん(略)。よくアメリカの人が日本にやって来て、こんどの新憲法というものは、日本人の意思に反して、総司令部の方から迫られてたんじゃありませんかと聞かれるのだが、それは私の関する限りそうじゃない、決して誰からも強いられたんじゃないのである。〉(『外交五十年』より)
 また、幣原の秘書も務めた元側近議員・平野三郎による証言も残っている。平野は、前述の岸内閣憲法調査会に対して「平野文書」と呼ばれる報告書を提出したが、それは1951年2月、幣原逝去の直前に、平野が幣原から直接聞き取った言葉を問答形式で記載したものだ。これによれば、やはり幣原は平野に対し、象徴としての天皇制存続と9条の同時実現というプランをマッカーサーに進言した、と語っている。これを読むと、日本側、アメリカ側、ソ連をはじめとする天皇制廃止を求めた諸外国、そしてマッカーサーその人のさまざまな思惑を見越しての提言だったことが窺い知れる。
 そして、今回『報道ステーション』が報じた、幣原が新聞記者にオフレコで、自身が“9条の発案者”であることを認めていたという証言。これもやはり、「幣原説」を補強するひとつの傍証である。こうした証言が複数存在する以上、少なくとも、日本国憲法はじめとした戦後の民主主義、基本的人権、平和主義のすべてをひっくるめて、GHQによる「押し付け」という乱暴な理屈に回収してしまう改憲タカ派の主張は、どう考えても暴論と言わざるをえないのである。
 前述のマッカーサー回顧録にはこうある。幣原から「戦争放棄」を新憲法に盛り込むことを提案された総司令はひどく驚いた。なぜならば、〈戦争を国際感の紛争解決には時代遅れの手段として廃止することは、私が長年熱情を傾けてきた夢〉だったからだという。〈現在生きている人で、私ほど戦争と、それが引き起こす破壊を経験した者はおそらく他にあるまい〉とマッカーサー。彼が戦争を嫌悪する気持ちを吐露すると、幣原は──。
〈私がそういう趣旨のことを語ると、こんどは幣原氏がびっくりした。氏はよほどおどろいたらしく、私の事務所を出る時には感きわまるといった風情で、顔を涙でくしゃくしゃにしながら、私の方を向いて「世界は私たちを非現実的な夢想家と笑いあざけるかもしれない。しかし、百年後には私たちは予言者と呼ばれますよ」といった。〉(前掲・『マッカーサー大戦回顧録』より)
 果たして、このふたりだけの“会合”から70年。それは、この国が、直接的に戦争に参加し、それによって人を殺すことも、殺されることもなかった70年である。それだけは、確実に言える。
 だが、これからは分からない。安倍首相は9条の解釈改憲ではあきたらず、いよいよ明確に“軍隊による殺戮”を合憲化しようとしている。戦争当事者である幣原とマッカーサーは、この日本の現状をどう思うだろうか。残念ながらもう、彼らに訊ねる術はない。
(宮島みつや)

16228この言葉に感動 小林節先生

この言葉に感動 小林節先生
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この言葉に感動  小林節先生
『憲法学者小林節さん「この間、戦争法の論戦の中で自分の心を整理してみると『反共意識』に一つの根拠もないと思うにいたりました。『共産主義』という考え方は、弱肉強食の最悪の新自由主義にたいするカウンター(対抗)の原理、『共生』の経済原理として再評価できます」』



私はいま週に5回、各地で公演し、戦争法廃止と国民連合政府実現を訴えて歩いています。どこの会場でも立ち見が出て、最高の参加者数です。
 正直言うと、野党の選挙協力が進まないことにいら立っていました。やっと今回、野党5党がそろって、選挙協力の協議を姶めることになったことを高く評価したい。
ただこれはゴールではなくスタートです。勝つチャンスが出ただけです。
 いま、世論調査すると、第1党は「無党派」です。「無党派」の人たちは政治にしらけ、投票しても政治は変わらないと思っている。
その人たちが「何かやれる」と思い、投票所に足を運べば勝てます。それには5野党が集まるだけではなく本当に一致協力しなければいけません。勝てるムードをつくらなくちゃだめです。私も知識人グループの一人として政権交代のための応援団として働きたいと思っています。
参院の定数1の選挙区での相手は強力な政権党です。野党が集まっただけで必ず勝てるわけではありません。
ここで勝つには、第一に、野党がそれぞれ党利党略、個利個略に走らないことです。
 第二に、魅力あるアピールと政策、魅力ある侯補者を立てることです。
 世論調査で安愉政権は相対的には支持されていますが、その政策には国民の過半数が疑問を持っています。ということは、代わりうる旗を立てれば、野党が政権を取れるということです。
 くり返しますが、野党の結束が大切です。私もこの聞、野党の選挙協力合意のため努力をしてきました。「共産党とはいっしょにやりたくない」という声もずいぶん聞きました。
 私自身もこれまで普通の日本人の一人として「反共」という「常識」を共有していました。しかし、この間、戦争法の論戦の中で自分の心を整理してみると「反共常識」には一つの根拠もないと思うにいたりました。
 「共産主義」という考え方は、弱肉強食の最悪の新自由主義にたいするカウンター(対抗)の原理、「共生」の経済原理として再評価できます。「革命政党」とよくレッテル貼りされますが、「革命」とは「急速な進歩」のことです。社会が良くなって悪いことはありません。「革命」によって既得権益を失う人たちが、悪いことのように思っているだけです。
今回は、そういう偏見を一気に取り払うチャンスだと思います。
 私は野党で「共産党アレルギー」をもっている議員と、それをテーマに公開討論したい。そうすればその方も心が整理されます
よ。
 今回、野党の選挙協力が合意できた背景には、安倍政治のひどさに対する国民の怒りと運動、共産党が燃えて努力したことがあると思います。私の「吸引力」も役に立てたのな
らうれしいことです。
 いま共産党をのけ者にしたら、戦争法廃止も政権交代もあり得ませんよ。

2016年2月27日土曜日

2月25日報道ステーション特集「安倍総理憲法改正の原点」書き起こし

2月25日報道ステーション特集「安倍総理憲法改正の原点」書き起こし(更新中

http://varietydrama.blog.fc2.com/blog-entry-5583.html




写真
http://www.asyura2.com/16/senkyo201/msg/858.html

古舘≫特集安倍総理憲法改正の原点です。
これご覧になったら何か所かは驚かれる部分があると思いますね。
そもそも、59年前になりますが安倍総理のおじいさんであります当時、総理だった岸信介氏が憲法調査会をスタートさせたわけです。
メンバーとしては国会議員が20人。
そして、評論家など有識者の方々が19人という構成でありました。
さて、その憲法調査会だいぶ昔でありますが。
そもそも、現代になりましてつい最近のことですが86歳になるジャーナリストの鈴木昭典さんという方がいらっしゃいます。
この方は憲法を研究、そして取材ずっとやってこられた方なんですが、その方が国立公文書館。
そこに入っていろいろと調べたり取材をしている最中にあるものを見つけたんです。
段ボールの箱です。
なんと、その中には全く未整理であったあの憲法調査会の議論がずっと行われているその肉声が入ったテープを見つけたんです。
公文書館にお願いをして鈴木さんはこうやって、現代のCDに全部、60時間以上のその会議の模様をコピーしていただいたわけです。
そして、ご本人がずっと聞いて60時間以上のものを。
ここはというところを11分ちょっとにまとめたことをこれからご覧に入れます。

==テープ始まり==

今から59年前の1957年
安倍総理の祖父、当時の岸総理は憲法改正を目指して具体的な検討を始めた。
舞台は、内閣に設けられた憲法調査会。
当時の映像に音声は残されておらず詳細は知られていなかった。
今回、私たちは実際の議論が録音された貴重な音声データを国立公文書館で発見した。
60時間以上にわたるその肉声からは岸総理に近い政治家たちが主導していた激しい改憲論が聞こえてきた。

≫当時まだ40代の中曽根元総理と調査会会長との激論もあった。
会長は英米法学者の高柳賢三氏で憲法制定に実際関わった人物だ。

憲法調査会が始まったのはGHQによる占領が終わり日本が独立を回復して5年後のことだ。
A級戦犯となった岸信介氏はじめ戦時中、大臣などを務め追放された政治家が次々と政界復帰していたころでもある。
こうした公職追放組が憲法の中身よりも成立過程を問題視するいわゆる押し付け論を展開した。

≫岸総理が始めた憲法調査会で改憲派は、憲法を日本人が全面的に書き直すべきだと主張したのだ。

≫押し付け論に異を唱えたのはリベラルな学者たちだった。

改憲派の狙いは戦争放棄を定めた憲法9条だった。
日本は戦力を持たないとしたものの朝鮮戦争を機にアメリカの要望に応える形で警察予備隊を創設。
そして、1954年自衛隊が誕生した。
時は米ソ冷戦の真っただ中。
改憲派は非武装中立では現実に対処できないと主張したのだった。

≫この9条の議論でも押し付け論が問題となった。
戦争放棄の条文は誰の提案で生まれたのか。
GHQのマッカーサー最高司令官だったのかそれとも当時の幣原総理だったのか。
今回、発見した音声データには憲法調査会が開いた公聴会でのある証言が残されていた。
憲法制定当時中部日本新聞の政治部長だった小山武夫氏のものだ。

(投稿者追記)
小山「第9条が誰によって発案されたのかという問題が当時から政界の問題になっておりました。ま、そこで幣原さんにオフレコでお話しを伺ったわけであります。その第9条の発案者という限定した質問に対しまして幣原さんは「それは私であります。私がマッカーサー元帥に申し上げて」そして本人が「第9条の条文になった」ということをはっきり申しておりました」
(追記終わり)

調査会はGHQの最高司令官を務めたマッカーサー本人からも書簡で直接証言を得ていた。



≫調査会はGHQの最高司令官を務めたマッカーサー本人からも書簡で直接証言を得ていた。

(投稿者追記)
マッカーサー(原音声英語)「戦争を禁止する条項を憲法に入れるようにという提案は幣原総理が行ったのです。私は驚きましたが私も心から賛成であると言うと総理は明らかに安堵の表情を示され私を感動させました」
(追記終わり)

≫今回、憲法調査会の音声データを発見したジャーナリストの鈴木昭典さんは16歳のとき、新聞で初めて新憲法について知った。
当時の1面に象徴天皇、主権在民戦争放棄いわゆる3原則が躍っていた。

≫憲法調査会が始まって3年。
憲法改正を目指した岸総理は日米安保条約改定に反対する声が日本を覆う中退陣に追い込まれた。
代わって誕生した池田政権は所得倍増を掲げた。
時代が安保から経済へと移り行く中で憲法調査会は更に4年続く。
しかし、憲法を改正するのか、しないのか。
結局、結論を出さないまま幕を閉じた
調査会の会長、高柳氏は最終盤でこう述べていた。

第9条は1つの政治的宣言であると解釈すべきである。

≫憲法調査会が幕を閉じてから半世紀。
再び反対の声が国会を取り巻く中安倍総理は安保法を成立させた。
そして、祖父が果たせなかった憲法改正への道を突き進む

==テープ終わり==

古舘≫木村さん、ご専門の立場でぜひお伺いしたいところいっぱいあるんですけど私、まず驚いたのは今と59年前が本当に合わせ鏡になっていると。
それからこれは私の感覚ですけれどもやっぱり、戦争責任があるといわれていた人たちあるいは公職追放組
そういう方々には私憤や怨念やいろんな思いがGHQに対してもアメリカに対してもあったかもしれない
そういうものが憲法改正して自分たちの憲法を作るんだというところにやっぱり感情的に感情的じゃないといっても感情的に聞こえるところがある
ビックリすることだらけだったんですけど。

木村≫やはり、押し付け憲法論のまま思考停止している人が結構いるということだと思うんですけども。
また安倍首相も国会で押し付け憲法論を振りかざすまでにいたっていますが今の憲法がGHQの押し付けだというのは過程の議論としては不十分と言わざるを得ないと思います。
まず日本政府は太平洋戦争を終結するためにポツダム宣言を受諾したわけですがそのポツダム宣言には民主主義の復活効果それから基本的人権の保障の確立が条件とされていてこれは国際社会の当然の要求であると同時に当時の国民の願いです。
GHQは日本に憲法改正を望んでいたんですがしかし、その内容が民主主義の復活強化という部分にはあまりにも不十分だったということで原案を作るに至ったわけですね
また、そのあとにこれは英語で書かれていて日本法に明るくないということですから日本の官僚や政治家が翻訳作業や日本法との整合性をとる。
ここでしっかり日本にふさわしい原案を政府案として作って帝国議会に提出したわけです。
更にその帝国議会は日本初の男女普通選挙で選ばれた帝国議会の議員たちが審議をして成立したということですからこれを押し付けだと評価するのは当時の国会議員、官僚そして、彼らを選挙で選んだ国民への侮辱になっているということに気づくべきですね

古舘≫そういう捉え方ですね。

木村≫もちろんGHQの占領が終わった段階で改めて見直そうという動きがあることは理解できるんですがしかし、なぜ改正が行われなかったのか。
それは、自民党内の改憲派が望むような改憲案が国民が支持してこなかったということであって70年近くにもわたって憲法が改正されなかったのはまず、日本国憲法が世界に照らしてもかなり優秀だったこともありますが更に国民が望むようなよりよい憲法にするような提案を国会議員がしてこなかったということだと思います。
国民主権原理のもとでは憲法というのは国家が憲法を乱用して、国民の自由、権利を侵害することを防ぐためにあるわけです。
ですから憲法改正を実現したいのであればこれは押し付け憲法論というのをアピールするのではなく憲法に対する感情的な反発ではない
どんなことなのか。
これを考えてアピールすべきだと思いますね。

古舘≫そこですよね。
さっきのああいう議論を聞いていますと女性の方があの戦争の悲惨さ国民はどう味わいをしたか。
それがどういう今心境になっているかとおっしゃっていて非常に印象に残りました。
そのほかの改憲の方々の話を聞いていると国家と自分というのを同一視して。
まず国家としてどうなんだとなるんですがそれも大事かもしれませんが国民1人で構成されている国民のための国家だと考えたときに戦争にいって死んだ人悲しい人、行かなかったけどどれだけ苦しい思いをしたかそういった人を考えたら、そう簡単にいろんなことは大成できなかったんじゃないかなと思います。

木村≫憲法はその国をその国たらしめているものです。
将棋が将棋のルールなしに存在しないように国家というのは憲法なしには存在しないわけですし国家を大事にするということは憲法を大事にするということ。


2016年2月26日金曜日

160225田中 遊梦さんFB【改憲の原点:「憲法調査会」肉声を発見】

▼田中 遊梦>‎FB憲法九条の会

https://m.facebook.com/groups/135185106623558?view=permalink&id=678911095584287&ref=m_notif&notif_t=like

2016.02.26
参院選投票想定日7/10まで【あと135日】
経産省前の「テントひろば」は今日で1628日となります。
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【改憲の原点:「憲法調査会」肉声を発見】
ジャーナリストの鈴木昭典さんが国立公文書館で見つけたまったく未整理であった60分以上の「憲法調査会」の議論肉声テープ、11分にまとめました。
それが昨日、報道ステーションでその内容が映像で流されました。
「当時総理だった岸信介氏が、憲法調査会をスタートさせたわけです。」・・・この意味を真正面から捉えた内容です。
《憲法第九条への改憲の動きに対する大きな打撃を与えられる》
そう思えるくらい突っ込んだ特集でした。
この映像の全文がWeb上で公開されることを期待しています。
憲法の「押し付け論」に対する強烈なNOを突きつけた内容です。
この断片はよくFBでも紹介されています。
ですが大手テレビの報道としてこの事について、ここまで真っ向から特集したもの、私は観たことがありません。
後半、コメンテーターの木村草太さんのコメントが全てをまとめています。
全体を15分46秒にまとめましたが、ポイントとなる部分、そしてコメンテーターの木村草太さんコメント部分は編集なしにしています。
これ以上、この特番に対する説明は必要ないと思いますので、後はこの映像を観て各自ご判断ください。
尚、鈴木昭典さんに関して興味のある方は以下のリンクにあるPDFをダウンロードしてご参照ください。
www.nhk.or.jp/bunken/summary/...07/20120705.pdf
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逆算日程
7月10日 参議院選挙投票日
6月23日 参議院選挙公示
‪#‎アベ政治を許さない‬
‪#‎とりあえず自民以外で‬
‪#‎脱原発‬
‪#‎再稼働反対‬
‪#‎護憲候補一本化運動‬
‪#‎カウントダウン‬

▼幣原喜重郎元首相が語った
日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について
http://www.benricho.org/kenpou/shidehara-9jyou.html

160225 報道ステーション 総理と祖父”改憲の原点”「岸時代の調査会」肉声発見

2016年2月25日 報道ステーション
総理と祖父”改憲の原点”「岸時代の調査会」肉声発見
幣原・マッカーサー証言

戦争放棄の条文は誰の提案で生まれたのか?GHQのマッカーサー最高司令官だったのか、それとも当時の幣原総理だったのか?

今回発見した音声データには憲法調査会が開いた公聴会でのある証言が残されていた。憲法制定当時、中部日本新聞の政治部長だった小山武夫氏のものだ。

小山「第9条が誰によって発案されたのかという問題が当時から政界の問題になっておりました。ま、そこで幣原さんにオフレコでお話しを伺ったわけであります。その第9条の発案者という限定した質問に対しまして幣原さんは「それは私であります。私がマッカーサー元帥に申し上げて」そして本人が「第9条の条文になった」ということをはっきり申しておりました」

調査会はGHQの最高司令官を務めたマッカーサー本人からも書簡で直接証言を得ていた。

マッカーサー(原音声英語)「戦争を禁止する条項を憲法に入れるようにという提案は幣原総理が行ったのです。私は驚きましたが私も心から賛成であると言うと総理は明らかに安堵の表情を示され私を感動させました」


動画 樋口 昭夫さんのフェイスブックより

じいちゃん岸と同じことを繰り返す安倍晋三。
ニュースステーションから。
押しつけ憲法論は当時から、しかしこの報道を見てすっきりしました。

https://www.facebook.com/akio.higuchi.9/videos/956806447729566/

2016年2月25日木曜日

20160221T-nsSOWL WESTデモ

ナナラボwithかぼちゃTV

#20160221
T-nsSOWL WESTさんのデモの動画(超ダイジェスト版)できました。
https://m.youtube.com/watch?v=MPPGsWhBrPw&feature=share

‪#‎とりまUNITE‬
丸ごと見るにはツイキャスログをどうぞ。
http://twitcasting.tv/chimakoh/movie/244273124
もっかい言っときます。
本当は。
本当に。
こんな事。
高校生に言わせちゃだめだ。
がんばれ。
大人。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=967077786709207&id=647671608649828

20150715 #SEALDs_Kansai ヨドバシカメラ前

#20150715 #SEALDs_Kansai ヨドバシカメラ前
https://m.youtube.com/watch?v=bNIIke-Tnh0&feature=share

ナナラボwithかぼちゃTV

去年の動画も再投稿しておきます。
強行採決された日、SEALDs_KANSAIさんのヨドバシ前のアクション。
実は、初めて路上に撮りに行ったのですた。
選挙以外は撮った事がなかった。
少し怖かった。
でも、家でキャスを見てじっとしている訳にはいかなかった。
彼らが路上で叫んでいるのを、大人のあたしが家で黙って見てるわけには。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=967091640041155&id=647671608649828

2016年2月24日水曜日

160220 座間宮ガレイの「激おこ勉強会」 @大阪

座間宮ガレイの「激おこ勉強会」 @大阪
https://m.facebook.com/events/166302333064508920160220 https://youtu.be/qw8MHl0MHro

座間宮さん熱演の3時間!!
熱演のあまりしばしばフレームアウトしますが気にしてはいけません!!

吉岡豊さんFBより
https://m.facebook.com/events/1663023330645089?view=permalink&id=1679444349002987

160221座間宮さん勉強会@宇治

社会を変えるためのデータ分析、座間宮ガレイさんに聞いてみよう!
主催者: 宇治から始める考えるネットワーク
2016年2月21日 13:30 - 16:30
場所 ゆめりあうじ
https://m.facebook.com/events/871560852965162

洛南タイムス 佐々木真由美さんFB
https://m.facebook.com/photo.php?fbid=996648650412170&id=100002011345252&set=a.900835919993444.1073741831.100002011345252&source=57


城南新報 中村あゆ美さんFB
https://m.facebook.com/photo.php?fbid=996648650412170&id=100002011345252&set=a.900835919993444.1073741831.100002011345252&source=57

2月21日 PCキャス勉強会@宇治

座間宮ガレイ #野党共闘 @zamamiyagarei

座間宮ガレイのradio!PCからキャス配信中 - / #野党5党共闘 激おこ!勉強会@宇治 (link: http://cas.st/e8f69a2) cas.st/e8f69a2

https://mobile.twitter.com/zamamiyagarei/status/701262622801309696

座間宮ガレイ #野党共闘‏ @zamamiyagarei

昨日の感想。昨日は宇治の勉強会にて、京都選出の参議院議員おふた方とのトークという貴重な経験をさせていただいた。共産の倉林さんと民主の福山さん。倉林さんとは京都府知事選挙の政策カーのうえでご一緒させていただいて2年ぶりの面会となった。あの選挙から私は本当に多くのことを学んだ(続)

(承前)参議院現職お二人という豪華ゲストをブッキングされたスタッフのかたのご尽力に感謝したい。聴衆のかたも胸熱だったのではないだろうか。私たちはできるということがまた証明されたと思う。倉林さんもかなり選挙協力について踏み込んだお話をなさった。会場の共産支持者の方も驚いていた(続)

(承前)ただし、驚いていた方は府外から来られた方。府内の方は「いつも倉林さんはあんな感じだよ」という感じ。つまり、同じ共産の議員だったとしても地域性がかなりある。京都の共産は、「おおきに!」でお馴染みの穀田さんもそうだが、他県と比較して発言に自主性があるように私は感じる。(続)

(承前)お次に福山さんだ。私は福山さんはリベラルの中でも「THE・政治家」という印象を持っていたが、実際に相対してみると、本音を主張することを躊躇しない政治家という印象を受けた。本音を言うために様々な方面をケアすることも忘れない。だからこそ本音を言えるのだろう。(続)

(承前)少なくとも私は、これまでのような「キレイごと」を話す政治家には飽きているし、より深く理解したうえで選挙について考えていきたいと思っている。聴衆の反応を見る限り私と同じスタンスの人が多かったのではないか。これまでと違った取り組みをしたいのだ。それは野党共闘だ。(続)

(承前)野党共闘は、現在中央で大きな進展を見せている。今後地方での野党共闘がどのように進むのかが焦点となる。各政党の考えていることを踏まえたうえで、パズルを解いていかなくてはいけない。北海道5区補選で立ち上がっている市民側の「市民の風」の動きに全国から注目を集めたい(続)

(承前)さらに、同じ4月24日に行われる衆院ダブル補選のもう1つの京都3区の動向にも注目だ。まだこちらは市民側の動きが見られない。福山さんは京都3区の選挙対策本部長になる可能性もあるという。現在敵失により民主が優勢という見方が大勢を占めているが、市民側はどのように動くのか(続)

(承前)4月24日の、衆院ダブル補選、北海道5区と京都3区には強く注目しておきたいと思う。北海道は現状、リベラルにとってはシビアな情勢だろう。新党大地票が多く見積もって1万とすれば、2万票差が付いているというくらいの認識で遅れと取り戻差なくてはいけないと私は見る。(続)

2016/02/21 【京都】社会を変えるためのデータ分析、座間宮ガレイさんに聞いてみよう!戦争はイヤや!憲法を守らない嘘つき政府はいらん!でもどうしたらええの?(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288311

2016年2月21日(日)、京都市宇治市のゆめりあうじで、「社会を変えるためのデータ分析、座間宮ガレイさんに聞いてみよう!戦争はイヤや!憲法を守らない嘘つき政府はいらん!でもどうしたらええの?」が開催された。
■Ustream録画
・1/2(再配信映像 3時間0分)

・2/2(再配信映像 11分間)

講演 座間宮ガレイ氏(ブロガー)
ゲスト 福山哲郎氏(参議院議員、民主党)/倉林明子氏(参議院議員、日本共産党)
日時 2016年2月21日(日)13:30〜16:30
場所 ゆめりあうじ(京都府宇治市)
主催 宇治から始める考えるネットワーク(詳細、Facebook)


160223 報道ステーション民主・維新合流

https://m.facebook.com/groups/135185106623558?view=permalink&id=678114402330623&fs=2

田中 遊梦‎FB憲法九条の会
3時間前 ·
2016.02.24
参院選投票想定日7/10まで【あと137日】
経産省前の「テントひろば」は今日で1626日となります。
/////////////////////////////////////
【報道ステーション:民衆と維新の合体決定について】
2月23日、政局に大きな動きがありました。
《民主と維新の合流を決定、正式に26日発表予定となりました》
昨日の報道ステーションはこの「民主&維新の合流」に関して非常に分かりやすい説明をしていました。
*大阪維新は関係ありませんm(_ _)m
また、共産党の英断からの影響がこの政党合体の大きな推進力になったとの見解も、しっかり述べています。
まとめた映像は後半の古舘さんとコメンテーター立野さんのやりとりの一部、敢えて最初に持ってこさせていただきました。
結局、この事がしっかりできないと合流したって意味がないですから、この点は重要と思いました。
以下がその重要部分、簡易書き起こしです。

『今の国民の政治不信が深刻で、前回の総選挙は戦後最低の投票率52%・・・2人に1人は投票に行きませんでした。
「行っても無駄じゃないか? 自分の声なんかどうせ関係ないだろう」、そう思っている国民が多いと思います。
やはり今の政治に最もかけているものは何か? やはり対応性ではないでしょうか。
巨大与党が一旦決めてしまったらもう一色に染まる・・・そんな感じがずっと続いていて日本の為に良いとは到底思えません。
じゃあ、合流すれば良いのか? そうじゃないでしょう。。。
自民党と何が違うのか?自民党と違う対立軸は何か?それをはっきり示して欲しい。
今、テーブルの上に載っているのはハッキリしていると思います。
「憲法」です…自民党が強行したように集団的自衛権を認めて、自衛隊の世界的活動を広げるのか?それとも、専守防衛という戦後の平和主義を守っていくのかそこに大きな分水嶺(物事の方向性 が決まる分かれ目)があると思います。
そして経済政策、はたまた原発再稼働の3点です』
*後半には分かりやすい「民主・維新の合流方法」解説を置きました。
全体で7分22秒なんで、すぐ見終われます。
/////////////////////////////////////
◼逆算日程
7月10日 参議院選挙投票日
6月23日 参議院選挙公示
‪#‎アベ政治を許さない‬
‪#‎とりあえず自民以外で‬
‪#‎脱原発‬
‪#‎再稼働反対‬
‪#‎護憲候補一本化運動‬
‪#‎カウントダウン‬




2016年2月23日火曜日

160213サンテレビ カツヤマサヒコSHOW

http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1847.html


ぼやきくっくり

日本人は今、世界一、自分の国の歴史を知らない人たちになっている。自分の国の歴史を知らない人が、何で「国民」なのか。日本人の歴史を知らない人が、何で「日本人」なのか。(櫻井よしこさんの言葉)
<< 稲田朋美×青山繁晴 慰安婦問題めぐる討論 「ザ・ボイス」より ::main ::

9条教は町内の迷惑&言霊信仰の安全保障&トルコの恩返し&靖国“爆発音”事件って何だ! 「カツヤマサヒコSHOW」より

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222takesima-6L.jpg2月22日は竹島の日。
平成28年は竹島の島根県告示から111年。
韓国による不法占拠から63年目。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

160222-01title.jpg

 サンテレビ(兵庫県)で毎週土曜深夜に放送している「カツヤマサヒコSHOW」

 2月13日のゲストは、軍事ジャーナリストの井上和彦さんでした。
 雑談を除き、全編起こしました。

 元動画:https://www.youtube.com/watch?v=Qp9VnTsKFN8

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像は一部を除きイメージです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
勝谷誠彦
「僕らね、何かその、軍事、の、詳しいって言うとね、何か、軍事行けー、みたいな感じじゃない? 違うんですよ、軍事を知ってる人間ほど臆病なんです

井上和彦
「あの、これはね、おっしゃる通りでですね、分かれば分かるほど、あの、戦争を起こしちゃいけないっていうんで、軍事をやる人間の方が、むしろ反戦なんですよ

160222-02inoue.jpg

勝谷誠彦
「そうです。だから僕いつも言うのは、軍事を知らずして平和を語るなかれなんですよ。日本はずっと戦後…」

井上和彦
「そうですそうです」

勝谷誠彦
「仲良くしてニコニコしてたら、撃たれないと思った。そんなことないです。どうすれば身を守れるか、いざという時はこっちもやるぞっていう姿勢を、見せることが平和を呼ぶと」

井上和彦
「それはもう、あの、かなりね、日本のやっぱり戦後の教育っていうのはまあ、GHQのウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)も含めてね、あの、錯覚をやっぱり意図的に起こさせられてるっていう部分ってのは、ありますよね。だから、あの、我々、要するにその、軍事を語るっていうのは基本的にはその、軍事のことを知るっていうことは、やっぱりね、敵を知るってことと同じなんですよね」

勝谷誠彦
「そうです」

井上和彦
「で、敵を知って己を知ることで、百戦危うからずで、ま、要するに、戦わないでどうやったら、済むのかという方法を、これをやっぱり考えるためにはですね、軍事のことを知らないと、もう目茶苦茶なことになるんです。だから、今のその日本の風潮っていうと、自衛隊があったら戦争になるって言うでしょ。そんなことだったら消防署があったら火事になるのかと。万が一に備えてるんでしょと、消防署も。だから、交番がいろんな所にあります。交番がいろいろあるのは、これは何をするかというと、泥棒を捕まえるためではなくて、POLICEって書いたものを、わざわざ見せることで、悪いことをしようとする奴の、意思を、意図を未然に食い止めるために、抑止力なんですよね」

勝谷誠彦
「だから今ね、あの、日本の隣に、北朝鮮っていう所があって、ま、本家は、その上にいる中国って所が、これが本家本元、で、その隣に残念ながらこれ引っ越せないから日本、我々住んでるわけで、で、近所の国々はみんな、あの、軍隊という戸締まりをしてる。で、アメリカって警察官が回ってきて、『おたく戸締まりしてる?戸締まりしてる?』って。日本人は、『いや、うちは、ある宗教を信じてますから、9条教を。お祈りしてれば、来ませんよ』って言うと、これはね、町内が迷惑

井上和彦
「ものね、ものすごく、だからね、その、今、日本人のね、その、志向っていうか安全保障に関する志向ってね、憲法9条に象徴されてると思うんですよ。だって憲法9条で戦争放棄したって、戦争は日本のことを放棄してませんからね。これ、もし憲法9条があって全然大丈夫だったら、今、拉致されてる人たちはどうなるんですかって話にもなるし、で、北朝鮮だって、日本に憲法9条があればミサイルは撃ち込んでこないだろうし、中国も挑発行為をやってこないはずなのに、やってくるわけですから。だから、その憲法9条を今度反対しようとするとね、平和の対する挑戦であるとか、あるいは、えー、戦争を好んでやるつもりなのかということを言う人がいるんですけど、これ全くの誤解なんでね」

140703-01tweet.jpg

勝谷誠彦
「徴兵制になるって、何で徴兵制に…」

井上和彦
「もうね、もうぶっ飛ぶんですよ。徴兵制、全然要らないですよ、はっきり言って。日本はね、世界で一番教育レベルが高い、あの、ま、武力組織、自衛隊を持ってるわけですね。で、これはね、あの、全員がね、高等学校を卒業した、18歳以上の、人たちが、国家公務員試験を受けて、受からないと入れないんですよ。そうするとね、ある高い意識を持って、高い学力を持って、高い、あの、健全な身体であること、ま、そういったような様々な条件を満たすことで、ま、入っていくわけですね。で、これはもう、その、徴兵というのは、何せ根こそぎ、そこらへんでもう、プータローやってるような奴らだとか、ね、もう学生から勉学に勤しもうとしてる奴を、もう、問答無用で引っ張るわけですよ。タイなんかだったら抽選ですからね。韓国なんか問答無用で男は絶対2年間徴兵に行かなきゃいけないって話になるでしょ。で、そうなってくると士気がどうなるかっていうとね、士気が高いわけないですよ」

勝谷誠彦
「うん」

井上和彦
「アメリカが、あのベトナム戦争で負けたのっていうのはやっぱり徴兵でやってたからですよね。もう世界はもう、もっとその前の大東亜戦争の頃なんかってのはもう、世界中がみんなその、徴兵で、これはもう、国同士の世界がもう、戦争になってますからね、そんなこと言ってられないような時代もありましたけれども、ただ、あの、今ね、ハイテク兵器を扱うんですよ」

勝谷誠彦
「そうなんだよ」

井上和彦
「ハイテク兵器を扱うのにですね、この、インとアウトって書いてあるやつを、これどっちがどっちって、インとインをつなぐような、これ目茶苦茶なことになりますからね。そういう意味でも、あの、まあ、電子機器を扱うのに、いずれにしてもコンピューターです。コンピューター制御をやるのにですね、これね、ちょっと申し訳ないですけども、全く、意識が低くて、で、えー、やっぱりね、物覚えの悪い奴なんかっていうのはね、こんなものやらしたらね、変なとこにミサイル飛んで…」

160222-03stu.jpg

勝谷誠彦
「危ない危ない」

井上和彦
「危ないですよ。だから絶対に、その、意識が高くて、よし、俺が国を守ろう、俺が愛する人を守ろうというような、人でないと、そのね、武人にはなれないですよ。銃を持たせちゃいけないです」

勝谷誠彦
「うん」

井上和彦
「だから、その、徴兵の、あるかないかっていうような話ってのは、そういうのは絶対にないです。それはね、あの、軟式野球をやってた高校生がね、軟式野球しかやってなかった高校生が、自分の進路を決める時に高校3年の時にね、どうしようかな大学進学しようかなと、ね、就職しようかな、どうしようかなって、いや、でもちょっと待てよ、阪神から俺、ドラフト指名されたらどうしようかっていうぐらい、ありえないってことですよ」

勝谷誠彦
「(笑)」

井上和彦
「そのありえないことを心配するから、お化けを怖がるようなことをするなと。そういうでたらめなことを言わないでもらいたいんですよ」

勝谷誠彦
「そう、でたらめ言ってんだよ、あれ」

井上和彦
「あれ本当にね…」

勝谷誠彦
「もうひとつ言ったらね、あの人たちの言ってるもうひとつのでたらめは、戦争法案って言ってるんだよ」

井上和彦
「はい。そんな法案…」

勝谷誠彦
「いや、戦争にならないための、法案、なんだから」

井上和彦
「あのね、民主主義に対する挑戦だとかって彼らが言うんですけどね、これあの、野党もそうじゃないですか、民主党にしても共産党にしても、そういう学生の市民団体って言われるような、学生の主張に相乗りをするってどういう情けない連中なんだと、思いますよ。だって国会で、審議をボイコットして、外でやっている、デモに参加して、それで手をつないで、お手々つないで、ワーって、ね」

160222-04kokkaigiinDemo.jpg

勝谷誠彦
国会の多数決で決まったことが、デモでひっくり返ったら、これをクーデターと言って

井上和彦
「クーデターですよ」

勝谷誠彦
民主主義の正反対だよ(笑)

井上和彦
民主主義への挑戦でしょ? これね、何でね、きちっと国民が、これはね、おかしいって…、でもね、最近の国民の意識っていうのがですね、僕ね、ネットの影響ってあると思うんですよ」

勝谷誠彦
「ああ~」

井上和彦
「あの、ここまでなってもですね、やっぱり、政権に対する支持率、今、どんどん50%、にこう、近づくぐらい上がってますよね。もう騙されないぞっていうのは、やっぱり僕は国民が思ってる…」

160201hiruobiGraf.JPG
[2月1日放送 TBS「ひるおび!」]

勝谷誠彦
「いや、それはね、やっぱり井上さんのような力ですよ」

井上和彦
「いや~…」

勝谷誠彦
「あのね、今まで軍事評論家ってつったら蛸壺だったの。昔の日本軍じゃないけど。蛸壺でそのことはすごくよく知ってる。要するに、あの、軍事オタクで、あの、飛行機の影を見て、これは何とか、とか言って、戦艦何とかだっていうのは、詳しい。それから、その、昔話にやたら詳しい」

井上和彦
「あ~、昔話ね、それ多いですね、はい」

勝谷誠彦
「あの、旧軍のあれに、何とか…、○○○○○……く~っとなる、人とか、みんな、それぞれ。だけど、我々のように、広く分かりやすく喋るっていう人は実はいなかった。だから彼の師匠は、金美齢先生なんだけど、金先生が彼に付けた名前が、軍事漫談家」

井上和彦
「いや、あの、やしきたかじんさんが…(笑)」

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勝谷誠彦
「あ、たかじんさん。これは素晴らしいことなんですよ。明治の民権運動だってね、オッペケペ、オッペケペっつってね、要するに漫談家や弁士がね、広げたわけですよ、分かりやすく」

井上和彦
「まあ、あの、そうですね、明治の、はい」

勝谷誠彦
「だから今だってその軍事のことを、分かりやすく蛸壺じゃなくて我々のように、隣にあんなチャカ持った極道が住んでるんだったら戸締まりしなきゃヤバイだろみたいな、話するとみんな講演なんかの、そうだ~って分かって…」

井上和彦
「ほんとやっぱりこのあたりはね、僕いつも思うんですよ。あの、実はね、その、軍事、安全保障をやろうとするとね、右翼って言われるんですけどね。右翼じゃないんですよ。これね、あの、右とか左とかっていう形のイデオロギーで全てを収めようとすると、矛盾が生じるんですね。やっぱり、その右左でものを考えようとしますと、じゃあ、たとえば世の中の極端な例で行けば、その、アメリカ合衆国と、もうひとつ一方で、今度、今、ロシアよりもむしろ中国の方が脅威になっていて、これはもうその、自由主義と共産党一党独裁の国っていうのは明らかに右と左というふうに、そこで区分けしたとすると、この、アメリカも超軍事大国、中国も超軍事大国」

勝谷誠彦
「そう」

井上和彦
「両方もう核保有国。こういう国をね、こっちの核はいいけれど、こっちの核は悪いと。こっちの核はいいけどこっちの核は悪いって、こういうイデオロギー優先で物事を考えようとすると、おかしくなるんですよ。で、日本の今の左側の人たちってのはその発想で、アメリカの核は悪い核で、中国の核はいい核っていうふうに、その、発想するんで、僕はある人と議論した時にね、驚いたんですよ。アメリカのことをずっと言うんで、いや、日本は世界で最初の核被爆国であって、で、えー、もう最大の被害国、しかも、現代、現在において世界最大の数の国に、核で狙われてるんですよ

勝谷誠彦
「うん」

井上和彦
「中国、ロシア、北朝鮮ですよね。3カ国に核の照準を、あの、食らってる国ってのはたぶん日本ぐらいですよね

勝谷誠彦
しかも大陸間弾道弾じゃなくて、お隣(笑)」

井上和彦
「お隣から狙われてるんですよ」

勝谷誠彦
「塀越しにこうやって核が飛んできちゃうっていう(笑)」

井上和彦
「こんな恐ろしい国はないですよね」

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勝谷誠彦
「あのね、何でかっていうと距離が大事なんだよ。距離があると撃ち落とせるんだよ。だけど隣からぴゅっと来たら、なかなか難しい」

井上和彦
「もう数分ですからね。で、そんな中で、えー、世界最大の、核保有国のアメリカに核の傘で守られてるわけですね。そうするとね、核を、議論しなければいけないのに、ちょっとでも核の話をしようもんなら、『お前言ったな!こんな縁起の悪いことを言いやがって、大臣クビ』とかいう話になるんですよ。信じられないですよ。だからね、日本人のね、言霊信仰って怖いんですよ。あってはならないことは考えてはならない

勝谷誠彦
「そう」

井上和彦
「でしょ。『核戦争?お前何という物騒なことを言うんだ、そんなこと言ったら核戦争になるだろ?だめだよ、お前、不適格者だ』っていう話で、要職を飛ばされたりするでしょ。おかしな話なんですよ。日本こそが、核兵器について真剣に議論をして、じゃあ世界が、核を廃絶できないんだったら日本が、核の廃絶を、やってみせましょう、造って、それを廃棄する、そのストーリーをですね、全部日本がやってやらなきゃいけないというぐらいの気概がなかったら」

勝谷誠彦
「その通り」

井上和彦
「本当に世界は核のね、廃絶ってできないと思います。で、核兵器がなきゃ、あの、なくてやっていけるんだったら僕はもう、もう、もう、当然それでいいわけで、核戦争なんかしたらだって世界が破滅するの分かってるわけですから、それを廃絶するためにはどうしたらいいかってことを考えようとするのに、『そんな物騒なことを』って、こう来るわけですよね。これ困りますよ」

勝谷誠彦
「うーん」

井上和彦
「だからね、やっぱりあの、極端すぎるっていうのはね、やっぱり良くないですよ。確かにそのね、極端にその、軍事に、もう、軍事力に対して、力の信奉っていうのはこれはもちろん怖いです。ヒトラーみたいな形になる、ことだってありえますから。だけども、これを正しく評価するためには、軍事を学ばないと」

勝谷誠彦
「その通り」

井上和彦
「これはね、えらいことになりますよ、もう、何にも怖くないものを怖がったり、先ほどの例ですけども、本当に怖いというふうに考えなければならないものを、やっぱりね、あの、脅威に感じなきゃいけないものも、脅威じゃないっていうように言うとね、大変なことになりますよ

勝谷誠彦
どこの国でもだいたい、学校の義務教育で軍事のことを教えて、なおかつ大学には必ず、軍事の科目があるんです。日本で軍事を専門に教えてるのは防衛大学だけ

井上和彦
「はい」

勝谷誠彦
「なんです。ま、他の大学がそんな講座作ろうと思ったら」

井上和彦
「大変ですよ」

勝谷誠彦
「うわーっと左巻きの教授がもう大騒ぎして、大変なことになる。だから、軍事を知らないままみんな日本人は、大きくなってくるわけですよね」

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井上和彦
「だから勝谷さん、あってはならないことは、考えてはならない」

勝谷誠彦
「だから言霊信仰なんですよ。あってはならないことを考えては…」

井上和彦
「こんな恐ろしい発想でね、よく世の中ね、日本がここまでね、来れたなって思うのは…」

勝谷誠彦
「実は…」

井上和彦
「ほんと思いますよ」

勝谷誠彦
「実は、原発もそうなんですよ

井上和彦
「うん」

勝谷誠彦
「あってはならない、ことなんですよ。だから、事故、あれは、事故にならない、はずのもんだったんですよ

井上和彦
「はい」

勝谷誠彦
あれと、日本は攻められるはずがない、ってのは全く同じなんですよ。だって、事故にならない前提で全て想定されてる話だから。ねえ。だって今になってやっと30キロ圏避難とか何とか、あんなこと全然やってなかったですよ、昔。事故になるなんてこと言っただけで、ああ、あいつは反原発だって、ねえ、言われたわけだから」

井上和彦
「だから全てのことをね、やっぱり想定するっていうのはね、大事な話で、だからね、その中でね、あの、国会議員の中で僕ね、ほんとにあの、恐ろしいなと思ったのは、南シナ海の問題でね、それこそ日本のことって今日ね、勝谷さんから言われたんで、あの、むしろ、僕はもうほんとに多く人に知ってもらいたいなって思うんですけど、南シナ海のことが日本と関係のないはずがないんですよ。あれ南シナ海の方が、東シナ海より、危ないですよ

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勝谷誠彦
「そうです」

井上和彦
「東シナ海はね、沖縄に米軍があるでしょ。強大な米軍があるとですね、米軍のある抑止力と、日本の海上自衛隊が、あるいは航空自衛隊がしっかりとガードしてる所ってのはね、そんな所にはね、来ないですよ、普通」

勝谷誠彦
「南はフィリピンとかベトナムみたいな子たちが一生懸命頑張ってやってるんだけども、なかなか」

井上和彦
「そうですよね。だから1万2000キロのシーレーンのね、必ずね、ホルムズ海峡からずーっと通って、インド洋を通って、マラッカ海峡を通って、南シナ海に入って、そこから東シナ海ですよね。だけども、今回のその安保法制あたりでね、議論されていたことっていうのは、この東シナ海のことに関しては日本の国益ですと。で、南シナ海は、関係がないというような発言をした自民党の議員さんもいらっしゃるんですよ。これね、恐ろしい話ですよ」

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井上和彦
「よく考えてみて下さい。あのね、あの、だって、これ、ホースと思ってね、石油をずっと中東地域からずーっと来ますね。そうするとね、安保法制でも議論になったのが、ホルムズ海峡。ね。もうホルムズ海峡っていうのは、タンカーが、ちょいっともう、出た所です。タンカーが石油を積み出して」

勝谷誠彦
「こう狭い所」

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井上和彦
「狭~いとこですね。そこに機雷を、機雷が撒かれたら、海の地雷ですね。だって、タンカー、爆発したらもう…」

勝谷誠彦
「もうアウト」

井上和彦
「通ってこないですよ」

勝谷誠彦
「1隻やられたらアウトですね」

井上和彦
「アウトです。東シナ海でどれだけ安全でも、南シナ海どれだけ安全でも、インド洋がどれだけ安全でも、関係ないです。ホルムズ海峡で糞詰まりになったら、だって、アウトになるわけですから、ここを間違いなく、その機雷掃海をしなきゃいけない。そうするとそれが武力行使だって言い方をするんです。武力行使じゃなくて、これは、そのシーレーンという今の我々の、その油の83%が、このホルムズ海峡を通って、で、中東地域、まさにその南シナ海、を、通って東シナ海、で、日本の方に来るわけですよ。あの南シナ海の、問題っていうのはね、ほんとね、もしベトナムと中国がね、ガチンコで勝負したりとかね、フィリピンと中国だとか、危険なんですよ。で、そうするとね、そこに弾が飛んで来てね、日本のタンカーに憲法9条って、貼ってあるかと。こんなもん貼ってたって流れ弾飛んで来ますよ、これ。一番危険な所なんで。もう少しね、その、何て言うのかな、地球大でね、ものを見てもらいたいんですよね」

(いったんCM)

井上和彦
「どうしても日本人ってね、自分たちの地域のこの地域だけ、東シナ海の安全だったら、ま、日本はここまでだったらいいだろうと。だって、安全保障に距離なんて関係ないですよ。だって、アルジェリアで日揮の社員の方がね」

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勝谷誠彦
「そう…」

井上和彦
「10名の方がゲリラにやられて、殺された事件あったじゃないですか。で、日本人観光客が、あのエジプトのルクソールで」

勝谷誠彦
「そう。あれみんな忘れてるけどね」

井上和彦
「忘れてますけどね、もっと昔にそういうこともあり。で、つい最近なんかでも、銃の乱射でね、あの、北アフリカの方で事件があって、日本人巻き添えになってますし、今回のパリの事案だってね、もともとね、あの、去年起きたパリの事案というのは、基本的には、あれ、あそこに日本人がたまたまいなかっただけの話なんで」

勝谷誠彦
「たまたまの話」

井上和彦
「あれ、スタジアムってですね、シャルル・ド・ゴールから、パリの市内に行く時にね、必ずね、左手にね、見える、あの、スタジアムですよね。で、あれ大きな爆発あったら、確実に巻き添えに遭いますんでね。そういうことでね、その、自分たちが、あの、巻き添えにならなければ、大丈夫なんだ、要するにその、自分たちの、巻き添えにならないというのは、この国土の中であれば大丈夫だという、このね、神話。これはね、ほんとに危険ですよ。だから南シナ海はもっと日本が手の届かない所にあるような、まあいわば、その、関心が行かないような南シナ海で、事が起こった時ってのが一番危険ですからね、これ」

勝谷誠彦
「今おっしゃったようにね、この国の中に、いれば安心だっていうこと。じゃあ、外ではどうなのかっていうのはね、ちょうどこれは、こないだ、去年公開された、『海難1890』という映画が、あった。エルトゥールル号という、トルコの軍艦を、和歌山の人たちが救った。ね」

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映画「海難1890」ダイジェスト特別映像PART2より]

井上和彦
「素晴らしい話ですよね」

勝谷誠彦
「それを意気に感じた、トルコ、当時のオスマントルコ帝国が、それから100年経った時の1980年代に、イラン・イラク戦争でテヘランに邦人が、孤立した、それを助けてくれたんだけど、この前提が、自衛隊が行かないんだよ。自衛隊が行くっつったら左巻きの奴らがまだ当時はワーワーワーワー、自衛隊がPKO行く時に嫌がらせを漁船でやるような奴らがまだいたわけだ。ね。で、こいつら大騒ぎするから、自衛隊機を出せない。自衛隊はどんなに悔しかったことか。で、日航機行ってくれって言ってもやっぱり…」

井上和彦
「行かない」

勝谷誠彦
「そりゃ民間機だから、それは死にに行ってくれとは言えないわけだ。軍隊だったら言えるけど。で、しょうがない。したら、どうしたかと言ったら、トルコが飛ばしてくれたんだよ。100年前の…」

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<参考>
09/5/23付:日本とトルコ 友好の歴史
10/6/21付:世界が忘れない日本の物語「ビーバップ!ハイヒール」より
15/11/21付:日土合作映画『海難1890』来月公開! 125周年を迎えたエルトゥールル号遭難事件

井上和彦
「100年前の恩返しですよ。もうね、僕ね、これすごい感動する…」

勝谷誠彦
「それでね、もっと……、これ、あの、門田隆将さんっていう人が本にしてんだけどね、『遙かなる日本』っていう(くっくり注:正しい書名は【日本、遥かなり】と思われ)、これ、ま、他にもいっぱい本出てるよ、見たらね、トルコ人を、捨て置いて、日本人を救ったんですよ。400人、トルコの人たちがいたの。で、サダム・フセインはね、48時間以内に空爆を開始するっつったの。それに間に合うためにギリギリに飛び込んで日本人を乗せて飛び立った。あと400人残ったトルコ人たちは、陸路、山賊のいる陸路を、トルコへ、帰ったんだよ。これはね~、ちょっと今ね、プーチンとエルドアン、あれ、あの、仲悪いけどね、どっちかって言うとやっぱトルコが…(笑)」

井上和彦
「いや、もう、だからね、もうほんとそういうの聞くと涙が出るような思いですよね」

勝谷誠彦
「これね、この時にその、門田さんの本に書いてんだけどね、ふっと乗客が横を見ると、戦闘機が飛んでるんだって。それで、あ、これは撃墜されると思ったら、トルコ航空機だった。トルコ空軍機

井上和彦
「護衛してたんでしょ」

勝谷誠彦
領空侵犯して護衛してるんだって

井上和彦
「今ほんと聞いたら涙が出そう。ほんとに、すごい感動ですもんね」

勝谷誠彦
「で、これだけじゃない、そしたら今度それに対して1999年にトルコの、地震が起きたんですよ。ね。で、寒いんだよ、あれトルコけっこう北の方はね。で、もう冬にもう寒くなるからって仮設住宅がほしいと。そしたら、日本の、日本の誇る、あの『おおすみ』以下、部隊がですね、仮設住宅を500戸積んで、直ちに行った。それを23日間、アレクサンドリアを、これもうしょうがない、運河通るから、で、寄港しただけで23日間で1万2000キロ行くという、海軍史上ありえない猛スピード

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[おおすみ(輸送艦・2代)。Wikipediaより]

井上和彦
「もう、すごいね、あの…」

勝谷誠彦
「寒い所で待ってるんだ、行けっていうね」

井上和彦
「でね、その時のね、あの、エピソードがね、あの、防衛白書でひとつ出てたんですけどね、僕は行きましたよ、感動した。あの、港にね、海上自衛隊の船がこう近づいてくるとですね、子供たちがもう、あの、港の方がですね、あの、何かこう、ちょっとこう白く見えるっていうんですよ。で、見たらね、子供たちがね、トルコ国旗とね、日の丸を振ってね、赤白の、あれを振ってね、それでもう歓迎してくれたっていうんですよね。もうね、子供たちにやっぱりね、こういうことをね、教えなきゃいけないと思うんですよ、今

勝谷誠彦
「そうです。そういうのを教科書に載せなきゃいけない

井上和彦
「教科書に載せなきゃいけないのにね、人のために、自分が最善を尽くすということをね、僕はやっぱり、教えるべきだなと思うんですよね」

勝谷誠彦
「そのね、だから、その、テヘランで救っていただいたあとも、いろいろあったんですよ。たとえば最近のリビアの動乱なんかも、一切飛ばせなかった、日本は。それが今回の安保法で、少~し、たとえば、あの、自衛隊が地上では護衛できたりとか、何かっていうようなことはできるようになったけれども、今でもまだ中途半端だから」

榎木麻衣(サンテレビ・アナ)
「具体的にはどこまで変わるんですか?自衛隊の動き…」

井上和彦
「いや、それはね、もう、あの、何て言うかな、当たり前のような、当たり前のように、動けるんですよ、国際社会で。たとえば、たとえばですよ、今まで、ね、北朝鮮がボーンとミサイルを撃ってきました。で、このミサイルを撃ってきて、上がってると。これ、どこ向け? 日本向けだったら撃ち落とせるんですよ。ところが、アメリカ向けのやつを撃ち落としたら、これ集団的自衛権の行使になって、どういう罪になるか分かりませんよ? 器物破損なのか何か分からないけれども、器物損壊か、分からないけれども、罰せられることになるわけですよね。要するに罰せられるってことは、できない。物理的にそれは、アメリカ向けのミサイルはできない。誰に確認するんですか、それ。隣の、ね、金正恩氏に電話を入れて、『ごめん、どこ向けに撃った?これ。日本向け?アメリカ向け? あ、アメリカ向け。あ、じゃあやめとこ』。できるわけないじゃないですか。これを普通にしてたんですよ。で、もうひとつは駆けつけ警護といいまして、えー、ま、たとえばその自衛隊がPKOで活動していた。他国軍の人も、これを一緒になって同じような所でやっていた。で、ゲリラがやって来て、ゲリラが、バーンと向こうの、仮に、えー、まあ、かつてイラクでも、実際にあった、オランダ軍だとしましょうか」

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[クウェート国境の米軍キャンプで、オランダ軍とイラク入りの打ち合わせをする陸上自衛隊先遣隊の佐藤正久隊長(左から2人目、肩書は当時)。iRONNAより]

勝谷誠彦
「そう」

井上和彦
「オランダ軍の兵士を撃った。オランダ軍の兵士、自分たちと同じ作業をしてるんですよ? オランダ軍の兵士が撃たれてるんですけど、自分が撃たれてないんで、『ごめんなさい、これちょっと撃てないわ』。え? これ撃たれてるんですよ?」

榎木麻衣
「うーん」

井上和彦
「でも、こっち向いてないだけです、銃は。で、撃たれてるんですけど自分たちが、ね、撃たれてるっていうのはもっとその、ちょっと離れた距離でもそうです。やられてると。でも、このゲリラは、こっちを向けて、ひょっとしたら大砲でも撃ってくるかもしれない。その状況でも撃てないです。隣で作業やってて、しかもね、オランダ軍は当時ですよ、自衛隊が武器を使えないから、要するに、戦闘ができないから、この自衛隊を守っていたのがオランダ軍だったんですよ。で、自分たち守ってくれてるんですよ? このオランダ軍が攻撃された時には、我々は、『あ、戦争が始まりました。失礼します』って言って自衛隊だけは下がらなきゃいけないんですよ(笑)」

勝谷誠彦
「(笑)」

榎木麻衣
「うーん」

勝谷誠彦
「できない(笑)」

井上和彦
「こんなことをね、よくね、僕ほったらかしにできたなと。でね、それで戦争になるだとか、その、これが軍国主義だとか言うこと自身、僕そういうことを言う人に問いたいですよ。ほんとにあなた方は世界に、行ったことがあるのかと。こういった現実をね、どう見てんのかって

(いったん別コーナー&CM)

井上和彦
「国際社会のね、その、常識っていうかね、この常識も、やっぱり知ったうえでね、いかに戦争を抑止するかっていうことを、やっぱり考えたいですよね」

勝谷誠彦
「よくね、よくここまでね、国際社会がこれね、日本に我慢してくれてると思う

井上和彦
「そう思いますよ」

勝谷誠彦
「よく、逆に。『ああ、まあしょうがないや、あそこは』っていう」

井上和彦
「だってね、2人の日本人がね、捕まって、まあほんとに許し難い…」

勝谷誠彦
「殺され方を」

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井上和彦
「殺され方をね、しても、ほんと、その、親族の、心中察するにあまりありっていうところありますけどね、あの時にね、僕ほんとに怖いなと思ったのが、日本の議員バッジをつけた人までもが、要するに自分の国民が拘束されて、ほんとに悲惨な目に遭いかかってる時に、国会周辺にね、デモ隊が押し寄せて、『後藤健二さんを返せ』とかね、『I'm not ABE』だとか、もう、あの、僕もう耳を疑ったっていうか、目を疑ったっていうかね、これどこ向いてやってんだお前らっていうね、話で、驚きましたね。だって、これって、テロリストからしたらですよ、『あれ? 日本って、日本人を拘束したら、え? 俺たちの肩を持ってくれるのか』ぐらいのことを思った奴だっていると思いますよ。信じられなかったと思いますよ」

勝谷誠彦
「うん」

井上和彦
「だってヨルダンでね、ヨルダンの、あの、戦闘機のパイロットが、墜落して、それが捕虜になって、もう残忍な方法で焼き殺された事件あったじゃないですか。勝谷さん、あの時なんかって、ヨルダン国王が外遊から帰ってきたら、ヨルダンの空港に、国民が国旗を持って、ガーッと集まって、よし、みんなであいつの仇を取るんだっていうことで」

勝谷誠彦
「そう」

井上和彦
「もう一致団結する」

勝谷誠彦
「あの弱いヨルダン空軍が…(笑)」

井上和彦
それぐらいの、やっぱり感覚っていうのは僕は必要だと思うんですよ。怒る

勝谷誠彦
「だからもう…」

井上和彦
健全に怒る

勝谷誠彦
「あの、パリのテロが起きた瞬間に、空母シャルル・ド・ゴールがダーって行って、で、一気に空爆を、始めると。それはね、実際に効果があるかどうかじゃなくて、その態度、態度なんですよ

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井上和彦
「僕はね、今、勝谷さんおっしゃったように、解決するかっていったらできないです」

勝谷誠彦
「できない」

井上和彦
「できないです。これはできない。だけども、国際社会の内外に対する、自分たちの姿勢を示すには残念ながら、それは、あの方法しかない。そういうことを示さなきゃいけないのが、どういうわけか日本だけは、首相官邸に向かって、反対の意を唱えて、で、こんなね、あの、だって、日本、何を、何で安倍さんに対してそうなったかっていうと、人道の支援をやってることを、安倍さんが発表したことがけしからんと。そのおかげでこうなったじゃないかと。だから、テロリスト側の方は、その同じ金額を自分たちに身代金として寄こせと、こう来たわけでしょ。もうね、よくこんなアホなことをね、いわゆる、テロリストの、側の、ま、いわゆる当時のISの、言っていることを、その、支援するかのごとく、後押しするかのごとく、ああいう、その、物言いで、デモを行い、それで、あろうことか国会議員までもがね

勝谷誠彦
「そうそうそうそう」

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井上和彦
そういった論調に同調して、安倍さんをこき下ろすという、もうちょっと考えられないような現象が、日本では起きたわけでね。むしろあのことによって日本人が危険に、晒されたと、いうことを、今ほんと私は日本人が一番危険だと思いますよ、これ」

勝谷誠彦
「うん、うん」

井上和彦
「だって人質になったらそうなるんですもん。政権に対して向いてくるんですもん。国民の牙が。こんな国民いないですよ

榎木麻衣
「国内でもテロが起きる可能性はあるってことですか」

井上和彦
「可能性はありますよ、これはだから。今回のね、あの、パリの事件でもそうですし、アメリカでね、ボストンで起きたボストンマラソンの時に」

勝谷誠彦
「はい、ありましたね」

井上和彦
「テロもそうなんですけど、ホームグロウンテロリストっていう」

勝谷誠彦
「つまり組織とはつながっていないんだけれども」

井上和彦
「つながってないです」

勝谷誠彦
「ネットやなんかを見て、こう…」

井上和彦
「勝手にね」

勝谷誠彦
「勝手にこう、興奮しちゃうんだな」

井上和彦
「だからフランス生まれのフランス育ち、アメリカ生まれのアメリカ人が、ご両親がたまたま、まあ、中東地域から、移民されて、自分もその、同じ宗教を、まあ、信奉する。だけども、仕事がない、あるいは差別を受ける、というようなことでね、貧困というものが、原因となって、まあ、ある意味では、その、テロリストに転じてしまう。だから、ある、まあ、この、病気で言うとね、外から来るやつっていうのは外からのウイルスと一緒ですわ。これまあ、手洗いをしてうがいをしてりゃ防げますよ。ある程度のところまでは。ところが、内側から、そういうふうになっていくものっていうのは、自分の細胞が変わっていくんで」

勝谷誠彦
「あの、日和見感染って言ってですね、これは、体力が落ちると、普段はこのへんで(お腹のあたりで)○○○やってるのが、病気になってくるのと同じで、国家としての体力が落ちてきて、日本、まあ日本もそうですよ、倫理観や愛国心が、どんどん落ちてくると、そういう連中が、わさわさわさわさ、出てくるわけなんですね。僕ね、井上さん偉いと思ったのは、パリのあのテロのあとね」

井上和彦
「はい」

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勝谷誠彦
「私たちはここで日常を続ける、ことが、最大の戦いだって言って、同じカフェに戻り、同じ美術館に行きっていうのは、これは相当、勇気が要る。日本人にこれができるかって言ったら…、書いたけども、そうじゃなくて、キーッって、どうして日本、もっと国民を守らないのよとか、何とかかんとか言って、これはやったのは、あの、政府が悪いんだって日本はそっちに行くでしょ?

井上和彦
「そっちの方に流れるんじゃなくて」

勝谷誠彦
「そうじゃなくてあそこでね、葉巻をくゆらせて、カフェで飲んでるという勇気。これはね、ガンジー主義に通じる本当のね、非暴力の勇気であって」

井上和彦
「いやあ、私はね、すごい感動して、あの、特にね、あの、ほら、小さい子供を残してね、奥さんが」

勝谷誠彦
「ああ、そうそうそうそうそう」

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テロで妻を失ったレリスさんのメッセージ和訳全文

井上和彦
「奥さんがね、テロの犠牲になって」

勝谷誠彦
「あの手紙ね」

井上和彦
「手紙。もう涙が出るじゃないですか。ね。あんな、だって、自分の奥さんを亡くされて怒りをもう、そりゃ、煮えたぎったものもあるだろう、小さい子供がね、お母さんが大事な、みんなそうですよね、お父さんよりもお母さんの方が大事なんですから。で、そんなね、子供を、僕はずっとね、あなたは最後、私の最愛の妻を奪ったと。しかしね、あなたを僕は、君を恨まないぞと」

勝谷誠彦
「恨むとお前の手に乗っかっちゃうっていうやつね」

井上和彦
「だから、僕はもっとね、この、今の日本の社会に必要なことっていうのはね、やっぱりリアリズムだと思うんですよ。リアリズム。もうね、あまりにも理想郷の世界にみんな入ろうとする。いや、もちろんね、軍人がいない社会、戦争のない社会、絶対理想です。私も、だって反戦主義者です。勝谷さんだってそうじゃないですか」

勝谷誠彦
「もちろんですよ」

井上和彦
「誰だって戦争したいなんて思ってる人なんか誰一人いない。だけども、その方法、手法、現実を受け止めて、現実を直視して、それに対してどうやって具体的に対処していこうかと考えたら、その途端に右翼っていうふうにレッテルを貼るのだけはやめてもらいたいなと思うんですよね。こんな馬鹿げたことではね、世の中ね、解決できないですよ。だからこないだのね、靖国神社の爆発、あったでしょ、テロ。靖国神社、爆破された。あれ、テロですよ

勝谷誠彦
「テロですよ」

井上和彦
「ところが、もう見て下さい。メディアは軒並み、ね、『靖国神社爆発音事件』だと」

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勝谷誠彦
「そう」

井上和彦
「何やそれと。そしたら、車同士がぶつかったら、衝突音事件かと。ね。ピストル発砲事件があったら、ピストル発砲音事件かって話になるじゃないですか。何で爆発音事件って。だって爆発音がしたって、あれ、七五三の時に、新嘗祭で、が、あって、多くの人が靖国神社の境内にいて」

勝谷誠彦
「ほんとにあれ爆発してたらえらいことですよ」

井上和彦
「えらいことになったですよ。で、それが、ドーンと行って、実際に、あの、天井がね」

勝谷誠彦
「おかしくなって…」

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井上和彦
「もう天井が壊れてますからね。こんな、だって、たまたま人が、あそこで怪我しなかっただけで、ちっちゃな子供たちが、着物着て、歩いてたんですから、七五三で」

勝谷誠彦
「だからね、インテリジェンスの知識が少しでも記者にあったら、何であの犯人がもう一回爆薬を持って、金浦空港を通って日本に入れたのかとかね、何で日本で捕まえさせたのかとかね」

井上和彦
「そうですよね」

勝谷誠彦
「あれ向こうで捕まって引き渡すって言ったら、またキーッてなってね、えらいことになるでしょ?」

井上和彦
「絶対そうだと思うんですよ」

勝谷誠彦
「でしょ。そんならもう因果含めて、日本で、それでまたちょっとした罪で、で、また返して、で、向こうでは平穏に暮らすでしょ?」

井上和彦
「韓国は具合悪かったと思いますよ」

勝谷誠彦
「具合悪かったですよ」

井上和彦
「今回はこのテロの問題が起こってる時に、だってテロリストですよ、彼は。あの容疑者ってテロリストですよね。そのテロリストを、だって、日本にね、もう靖国神社をね、爆破したと。それは英雄だぐらいのことを、その、もしたとえばやったとしたら、これ大変なことになりますからね」

勝谷誠彦
「いや、だってあそこ反日無罪ですから」

井上和彦
「だからその、好むと好まざるとに関わらず、日本は、国際社会の一員であるんです。だから日本だけが、戦争を放棄する、あるいは、その、テロと妥協をすることで、テロに巻き込まれないって、こんなね、幻想はやめた方がいいです。テロに巻き込まれるんではなくて、もう、すでに、日本が、この地球上、もう巻き込まれてしまってるわけですからね。さっきのアルジェリアの例もそうです」

勝谷誠彦
「現に海外で巻き込まれていて、巻き込まれてる以上に、巻き込まれそうな日本人を救いにすら行けないという情けない国なんですよ

井上和彦
「そうですよ。だからその、さっきのエルトゥールル号のね、話じゃないですけど、トルコが、あの、その100年前の恩返しに、イラン・イラク戦争で、大変な状況になった時に」

勝谷誠彦
「助けに行ってくれた」

井上和彦
「助けに行ってくれたって、こんな恥ずかしい話って、ま、ありがたい話で感動の話ですけど、日本国としてどういう国なんだって話ですよね」

勝谷誠彦
「日本人としては、恥ずかしい国ですよね。たとえば、拉致問題。拉致犯罪。ね」

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井上和彦
「あ、拉致の問題」

勝谷誠彦
海外のインテリジェンスの連中と話したら、もう、理解できないと。どうして特殊部隊を、送り込まないのか。1人2人でも場所を特定して」

井上和彦
「そうですね」

勝谷誠彦
「連れて帰ってきて、その人の証言をもとに、詰めていかないと。つまり、手のカードが何もないんだから」

井上和彦
「そうそうそう…」

勝谷誠彦
「要するに、追いつめようも、ないわけですよ。近代国家っていうのは、国民がどこにいようと守るというのが、近代市民国家の原則で、これはイギリス、大英帝国のパーマストン卿という人が言ったんですよ。世界の果てであってもそこにイギリス人が1人いれば、我々は艦隊を派遣するって

井上和彦
「いや、だからですよ勝谷さん。あの、ほんとに今の国会でもね、こないだ分裂した、維新のね、党なんかもそうじゃないですか。いや、いいこともいろいろ言うんだけれども、ね、僕びっくりしたのが、その、民主党も確かそうだったかな、距離の問題で、そんな遠い所まではって、こう来るわけですよ。距離の問題じゃないんですよね。だったら北朝鮮にね、拉致されてる特定失踪者合わせて400名の人たちを、どうするんですかって話」

160222-21sissouosha.jpg

勝谷誠彦
「近く、すぐそこ…」

井上和彦
「すぐそこじゃないか。だからそんなもの何もできないのにね、何が距離の問題だとかって、そんな綺麗事言っちゃいけないですよね。これはね、僕はもう…」

勝谷誠彦
「だいたいサイバーのあれでね、世界中が一緒につながってる時にね、明治時代じゃないんだから、南米まで回航するのに1カ月ぐらいかかるとかね、あの、ロジェストヴェンスキー航海じゃないんだから、馬鹿じゃない?あいつら」

井上和彦
「ほんと、分からないですよ」

勝谷誠彦
「(スタッフから指示が出たようで)もうやめろって…(スタジオ笑)」

井上和彦
「え?もう終わりなんですか?(スタッフに)まだ飲み始めたばっかりですよ?(スタジオ笑)」




 ____________________________内容紹介ここまで


 スクロールおつかれ様でした<(_ _)>

 ところで…
 2月10日付の産経新聞にこんな内容の読者投稿が載っていました。

 駅の前で、「戦争法廃止の署名を国会に届けよう」と演説している人たちがいたそうです。
 投稿者(50代女性)のところにも2人組の女性が近寄ってきて、「署名をして下さい」と言われたものの、詳しい内容も分からないので断ると、すぐさま「あなた方の子供が戦争に行ってもいいんですか!」

 投稿者は驚いて「そもそも“戦争法”って何?」と聞くと、何も答えない。
 「もしかして安保法制のこと?」と聞くと、「違います」。
 「では何を廃止するの?」と問い直したところで、もう1人の女性が「安保法制のことよ」と彼女に耳打ちしたという。

 投稿者は、「自分たちが何に反対しているかも分からずに『戦争法』と連呼し、『子供が戦争に…』と不安を煽る、そんな人が平和を守ることはできないと思った」と結んでいます。

 “戦争法”反対デモ参加者の中には、はっきり言ってこんなレベルの人も大勢いますよね。
 2年ほど前になりますが、「9条の会」の勉強会に参加した読者様のレポートを見ても、まさにそんな感じでした。


 それと、ISによる日本人人質殺害事件、井上和彦さんの話で思い出しましたが、青山繁晴さんも当時「アンカー」でこんな話をしていました。

【テロリストにとったら、こんな国論が割れてる国、そしてテロリストに向かうのは今の政権なんですけど、その今の政権がボロカスに、テレビで、毎日やられる国っていうのは、一番やりやすい国なんですよ】


 あと、勝谷誠彦さんが言った、これ。

「どこの国でもだいたい、学校の義務教育で軍事のことを教えて、なおかつ大学には必ず、軍事の科目があるんです。日本で軍事を専門に教えてるのは防衛大学だけ

 日本の教育には他にも深刻なことがあって、たとえば、これも青山さんがつい先日、「インサイト」で言っていたこと。

【立場の違いによって意見が分かれたり、あるいは北朝鮮の側からしたら違う話になるようなこと、そういう難しいことに触らないっていうのが、実は日本の、文系学部の、僕は特徴だと思うんですね】

 本当に日本っておかしな国ですよね…(T_T)


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※拙ブログ関連エントリー
15/8/8付:ロンブー淳のテレビ批判!領土問題でツイッター炎上の裏話も 「カツヤマサヒコSHOW」より
15/11/9付:軍事学を学ばせろ!国家戦略がない日本は「国家」じゃない! 「カツヤマサヒコSHOW」より
15/12/7付:戦争を清算しきれていない日本と拉致被害者救出義勇軍 「カツヤマサヒコSHOW」より




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 リラックマをゴミ箱(新品)に入れてみた。

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Comments

戦後平和ボケ国民にとって、9条改正派が使う「大東亜戦争」という呼称は、軍国主義アレルギーを引き起こすと思います。
自分は自衛軍(将来的には核武装も)賛成派ですが、大東亜戦争という呼称は、日中韓共同体であるアンチ西側先進国の満州帝国を想起させるので、余り好きではありません。

安倍さんは長期政権なので急がず、まず9条のみ改正することです。
同時に、解釈変更して関連法を制定しまくる。

改正を欲張ると、選挙対策で古賀派の言う事を聞かねばならず、岸田外務大臣の軍艦島や慰安婦合意という失態を招き、知る人ぞ知る貧乏神ノブテルの面倒をみたり…させられると思います。
また、古賀派が約束通り票を振り向けるとは限らない。

ポスト安倍は岸田や橋下は、ドラッグと同様に、ダメ絶対!
稲田さんがよいと思いますが、右派が続くので緩衝材として、何もしない谷垣のスポット登板もよいかと。
ただし売国しないならば、です。

日銀との連携という魔法が使えなければ国債デフォルトなので、安倍長期政権でなければならないと思います。
オットー | 2016/02/22 03:57 AM
ゆっくりと学ぶ「ディベート」
https://www.youtube.com/watch?v=PnuqA1DQBbM
第5回 グローバル化に必須のスキル!ディベートとは? 【CGS 日本再生スイッチ】
https://www.youtube.com/watch?v=srt0i5lvyzs

>個々の戦闘能力なら日本が支那や南北朝鮮に劣っているとは思えません。向こうももそれは分かっていているから情報戦をしかけてくるのです。
それに対処する武器になるのがディベートだと思います。
taigen | 2016/02/22 08:35 PM
水道橋や立川でも(やっぱり中央線沿線?)この手の人達を見かけますね。関わりたくないので足早に通り過ぎますが、通行の邪魔です。反対するのはいいのですが主張の仕方には問題しか感じません。反原発も公道をちんたら歩きながらドンドコドンドコ・・・チンドン屋かと。変な宗教にしか思えません。
安保法案反対結構、では対案を出せと言うと「現状維持」などと言います。話し合いをすればいいと言います。自分は強盗や殺人犯と話し合いが出来るのかと聞きたいですね。彼等は家に施錠しないんでしょうか?警察を頼らないんでしょうか?防犯カメラは不要なんでしょうか?あまりにもオメデタ過ぎるその主張には呆れを通り越して日本人そのものの論理的思考力を疑ってしまいます。
yuri | 2016/02/22 09:01 PM
国際社会で「戦争法」と言えば、戦争行動を制限するためのものを指します。
よく名前を聞くジュネーブ条約やハーグ陸戦条約も戦争法の範疇に入ります。
元々戦争は無法なものですから、その行動を制限する戦争法は大事なのです。
(と、一度書いておきたかった…w)
http://dragoner-jp.blogspot.jp/2015/10/blog-post_27.html

しかし南シナ海やホルムズ海峡の重要性を認識していない国会議員というのは問題ですよね。
日本の国力の根源が何なのか、その国力に必要なものがどこから運ばれてくるのかなどを普段から意識してないのでしょうかね。
現代はそれらが世界中に広がっていて、国土や領海を守れば事足りるわけではないということさえ理解していないのでしょうか。
アメリカが代わりにやってくれているということも影響しているのですかねぇ…。

あとは余談ですが、話の中に出てくる「飛行機の形や戦艦に詳しい軍事オタク」って、いわゆる兵器オタクという人たちのことででしょうかね。
それはそれで凄いと思いますけど。
兵器の性能がわかっていれば、どのような行動をとるかということも予測できるのですから。
すぷー | 2016/02/22 11:51 PM

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