2016年2月7日日曜日

160206私の愛するバーニー・サンダース米大統領候補の逸話と言葉。「どうか絶望の世界には足を踏み入れないで」

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私の愛するバーニー・サンダース米大統領候補の逸話と言葉。「どうか絶望の世界には足を踏み入れないで」

16/02/06
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/bf870fa08eaebb41ac3c03c39e882e62



 私は、毎回アメリカ大統領選挙のことを日本の報道機関が報道しすぎだと思っています。
 ほんとに、日本はアメリカの植民地なんだなと思ってゲンナリするのですが、今回、民主党主流派のクリントン候補に対抗して出馬しているサンダース候補のことに触れないわけにはいかないでしょう。
 「社会(民主)主義者」を自認するバーニー・サンダースは、もともと民主党の人ではなく無所属の議員です。
 彼は、格差是正やTPP反対、LGBTの権利拡大を訴え、若者から圧倒的な支持を集めています。
右下隅に大好きな大女優、スーザン・サランドンさんが!


 そしてニール・ヤングやサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルが自らの楽曲を選挙運動に使用することを許可しているほか、哲学者ノーム・チョムスキーやアーティストのシェパード・フェアリー、人気ロック・バンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズらもサンダース支持を表明しています。

 彼の政策は以下の通り。
【バーニー・サンダースが掲げる政策】
・最低時給を15ドルに上げる
・全国民の医療保障&社会保障制度の拡大
・公立大学の授業料無償化
・人種間の平等の実現と公民権の擁護
・警察法、刑務所法、薬品法の改正
・環境問題に取り組み、キーストーンXL計画(米大陸を横断する石油パイプライン計画)に反対する
・富裕層への課税&企業助成政策の廃止
・TPP反対&海外アウトソーシング反対

・崩壊しかかっているインフラの再建
・労働者が組合に入る権利を支援
・病気休暇中の保障を全労働者に
・有給休暇を全労働者に
・家族休暇・医療休暇を全労働者に
・男女の賃金平等化
・質の高い保育サービス
・子供の貧困と若年者失業の削減
・市民権獲得の道を開くための移民法の改正
・全国民の選挙権の保障
・政治家への企業による大口献金の禁止

▼バーニー・サンダース応援動画「Vote TOGETHER For Bernie Sanders」

 
 去年の出馬表明の時には、クリントン候補に40〜60%くらい支持率で差をつけられていましたし、こんな政策公約の候補がよもやアメリカで大統領になれるとは思わなかったので、これまで取り上げてこなかった当ブログの不明を恥じます。
 だって、74歳だし、背中も少し曲がっていて見栄えもパッとしないので、とてもアメリカで受けるとは思わなかったし。。。
気さくな人過ぎて、撃たれたりしないかとドキドキする。


 ところが今や、サンダース候補は、最初のアイオワ州での予備選挙でクリントン候補とがっぷり四つ。
 クリントン候補の49・8%に対して49・6%の支持を得る(5つの投票所ではコイントスで決めなければならず、なんとすべてクリントン候補が勝った結果)という、もう善戦というよりも、堂々たる、大統領になる可能性のある候補の闘いぶりです。
 サンダース候補の主張は若者に支持されているのは、2011年の「オキュパイ・ウォール・ストリート」(ウォール街を占拠せよ)=1%対99%の闘いの流れを継承していることだとされています。

ウォール街を占拠せよ 全米でデモ広がる 「国難」東日本大震災に沈黙する日本の富裕層に富裕税の導入を!

ワシントンを占拠せよ 庶民のティーパーティ(茶会)に発展する「ウォール街を占拠せよ」運動

10・15 5大陸71か国の719都市で世界同時抗議行動 ウォール街から「東京も占拠せよ」



 そんなサンダース候補の近況をレポートした文章の中で、最もほっこりしたのが「ウォール街の機関紙」ウォールストリートジャーナル記者のアイオワ州党員集会見聞記だったのは、なにか象徴的です。
大統領選レースというものは概して入念に準備されていて気取った感じがするのだが、人々の生活のつらい一面を目にすることもよくある。そんな瞬間に、1月25日に出くわした。それは、アイオワ州中部のアイオワフォールズで開かれたバーニー・サンダース候補のイベントの時だった。
 アイオワフォールズは人口5000人ほどの小さな町で、選挙運動の決起集会として始まったものだが、告白集会になっていった。
 雰囲気はいつものサンダース氏の集会よりくつろいだ感じで、同氏の周りに数百人が集まっていた。サンダース氏はいつも通りに選挙演説をした後、聴衆にマイクを渡し、自らの話をするよう求めた。
 すると、聴衆の一人のアン・ゴードンさん(65)が、年1万ドル(約120万円)に満たない社会保障給付金で生活していると述べた。そして、淡々とした口調で、家の全ての家具をキッチンおよびダイニングに運んでいるのだと話した。暖房費節約のためだという。
 「外出もしないし、服も買わない。孫にプレゼントも買ってやれない」と彼女は語った。
 サンダース氏は周りを見回し、社会保障給付金の生計費調整額が今後いくらになるか知っている人はいるかと尋ねた。ゴードンさんはそれに答えた。
 するとサンダース氏は、優しい口調で「正解。答えはゼロだ」と言った。


 その後、同じく聴衆のキャリー・オルドリッチさん(46)は、神経疾患で働くことも、生活費を払うことも困難になったと涙声で訴え、「いつも自分を恥じている」と話した。
 前出のゴードンさんはその後、記者たちに対し、過去の仕事で貯めたお金をかき集めてサンダース氏に15ドル(約1800円)寄付できたと明かした。「わたしはバーニー(サンダース候補)が大好きだ。彼は偽物じゃないし、意地悪でもない」
 これらの話に対するサンダース氏の反応も実に印象的だった。
 ビル・クリントン元大統領だったら、この2人の支持者に歩み寄り、ハグをしたところだろう。だが、それはサンダース式ではない。
 彼は、感情を表に出し、人の痛みを感じていることをあからさまに見せるようなタイプの候補者ではないのだ。サンダース氏は、他の何百万人もの人々が同じような苦難に耐えていると述べ、話を続けていった。』



 うちからもリンクさせていただいている国境なき通訳団創始者で、オランダ・ハーグの国際司法裁判所にもご一緒していただいた中嶋寛さんの愉快なブログ「のら猫寛兵衛」さんから、サンダース候補の30年間の発言録も転載させていただきました。
「私たちは、この国を自由の国にしている憲法上の基本的な権利を損なうことなく、テロと戦い、アメリカ国民を守ることができるはずだ。
 私たちはみな忘れまい。1940年代、罪もない日系アメリカ人が理由なく収容所に送られた。1960年代はアメリカの大統領、ケネディ大統領が、FBIの捜査ファイルの対象だった。1960年代には、私たちの中にも20世紀の英雄と考える人のいる1人であるマーチン・ルーサー・キングがFBIに追跡され、捜査されていた」

「いまこの国の支配層は、まるで酒や麻薬に依存した人のようだ。もっと、もっと、とほしがる。どれだけ大勢の子供達が貧困にあえごうと、どれだけ失業率が高かろうと、おかまいなしだ。もっとくれ、もっとくれ、もっとくれ、と言っている。
私は言いたい。
えー加減にせい!!
Enough is enough」
 国際通訳者寛兵衛さんの自在な訳文もお楽しみください。


「いま我々がとり組まなくてはならない課題のひとつ、それはこうだ。
 全国に多くの優れた良き人々がいる。
 しかし、状況は絶望的だ、企業の資金力には負ける、大富豪には勝てない、諦める。
 そう思ってしまったら、まさに彼らの思うつぼ。
 皆さんに伏してお願いする。
 どうかそんな絶望の世界には足を踏み入れないでくれ」
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