2016年3月21日月曜日

160320 エキタス新宿大街宣水野和夫先生スピーチ書きおこし

2016.03.20 エキタス新宿大街宣
水野和夫先生スピーチ書きおこし

https://m.youtube.com/watch?v=i1yijLTE8TU

51:54から1:00:38あたりまで

こんにちは。水野と申します。よろしくお願いします。今日はアベノミクスの問題点についてお話ししたいと思います。

アベノミクスというのは成長戦略が中心になっています。これは21世紀が始まった小泉総理大臣のときから「改革なくして成長なし」といわれました。これは具体的にどういうことを意味しているかといいますと、「リストラなしくて企業の利益成長なし」ということだったということが改めてわかったと思います。

今年の3月に終わる上場企業の最終利益は2年連続で戦後最高益になります。景気はそんなによくなっていないのになぜ企業が最高利益を更新できるのかといいますとそれは人件費を削減し、企業リストラ、今までのお話しにありましたように正規社員から非正規社員へという流れのなかで人件費を削ってきました。その結果働いでいる人全体の実質賃金というのはこの3年間で4%以上生活水準が下がりました。

で、これはアベノミクスだけで、この3年間で突然そんなことが起きたんじゃなく1997年からもう20年近くになるんですけども、ひとりあたりの実質賃金というのは下がり続けてます。この間景気回復というのは何度もあったんですけども、景気が回復しても賃金はあがらない。まあ、上がらないどころか景気が回復しても賃金は下がり、不況になるともっと下がるという繰り返しでした。従って景気をよくすれば何とかなるというのはもうまったくの幻想というのが20年経ったわけですから明らかになったと思います。

そしてよく「改革なくして成長なし」ということと、もうひとついわれるのが、「努力したものが報われる」といいますけども、これはあの、バブル崩壊後日本人で努力してない人っていうのは私はほとんどいないと思います。全員が一生懸命努力してその結果なんともならない、ということが起きてると思います。で結果的にこれも振り返ってみますと報われた人が努力したことにしようというふうに置き換わってる、すり変わってると思います。

これは一昨年ベストセラーになりましたピケティの「21世紀の資本」というところにアメリカのCEOといわれている人たちは経済学の生産性原理では説明できないほどの年収をとってる、とありました。それはあたかもスーパーのレジに手をつっこんでるようなもんだ、とピケティは言っています。

これは行間を読むとCEOといわれてる、スーパーCEOといわれてる人たちはもう一歩間違えば泥棒じゃないかということになります。本来はスーパーCEOの人がレジをかすめ取ってというのは販売員の人が本来手にすべき賃金をCEOという人が自分のふところに入れて何十億、何百億円、まあ日本はまだそこまでいってないですけども、こえれはあと10年、20年たてばおそらくアメリカと同じような方向にいま日本は向かってると思います。

これまでの20年間、あるいは30年間というのは結局成長というのはほとんどバブルに結びついてました。アベノミクスのこの3年間も日経平均株価が1万円から2万円になりました。で2万円になってもやっぱり賃金は上がらないということですし、そして2万円から株価が1万5千円に下がったらどうなったか、どうしたかといいますと今度は黒田日銀総裁がマイナス金利という政策を始めました。

これは現実には10年国債利回りがマイナスになりました。このマイナス利回りというのは、じゃあ誰が買ってか、10年持とうという人はあんまりいなくて今日買って明日日銀に売れば高く売れるという思わくに基づいています。ですからマイナス金利というのは今度は国債のバブルを作りはじめた。株式のバブルがはじけたら国債のバブルを作りはじめたということであります。

一方企業収益が最高益ですから株主は配当が非常に高いということです。で預金者はほとんど100万円預けて10円の利息、これはもう利息とはいわないと思います。配当は過去最高に対して預金者の利息はほとんど10円、というかATMを時間外で一回使ったら108円にですから事実上預金もマイナス金利になっているということになります。

ですから今のアベノミクスというのは、成長戦略というのは主語が抜けていると思います。誰が成長しているかといいますと株主が成長しているということになります。その株主のうちの半分は外国人投資家でありますから、成長してるうちの半分は外国人投資家ということになりますので、もうほとんど今の経済政策というのは民主主義からも大きくかけ離れていると思います。

そこでさきほどの今日のテーマにありますように最低賃金1000円、じゃなくて1500円、これでも300万円というのはやっぱり少ないと思います。ですからすぐに1500円に上げて、そういう経済政策、日本を180度切り変えていくということが必要だと私は思います。

この後野党の先生方が多分その期待に応えるような発言をしていただけると思いますので私も今日は楽しみに、この後各野党先生方のお話をうかがいたいと思っています。どうもありがとうございました。

(この後なんとコールが8回も!)

アベノミクスは絶対いらない。アベノミクスは絶対いらない。
アベノミクスは絶対いらない。アベノミクスは絶対いらない。

アベノミクスは絶対意味ない。アベノミクスは絶対意味ない。
アベノミクスは全然意味ない。アベノミクスは絶全然意味ない。

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