首相、真珠湾へ:「人気取りだ、戦友喜ばず」…元海軍兵士
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161206/k00/00e/040/246000c
安倍晋三首相が日米開戦の発端となった地の米ハワイ・真珠湾を訪問してオバマ米大統領とともに犠牲者を慰霊することを表明した5日、オバマ大統領の訪問を5月に受けた被爆地・広島では、戦争のない世界の構築につながることを祈る声が上がった。
真珠湾攻撃に参加した経験を持つ元海軍兵士の瀧本邦慶(くによし)さん(95)=大阪市東淀川区=は安倍首相の慰霊訪問について、「人気取りのパフォーマンスにしか思えない。戦死した仲間たちも喜ばないのではないか」と話した。
空母「飛龍」に乗艦していた瀧本さんは1941年の真珠湾攻撃に、攻撃機の整備兵として参加。翌42年6月のミッドウェー海戦では敵機の攻撃で被弾、九死に一生を得た。
戦後は反戦の願いを込めて、戦争体験を伝える講演活動をしている。集団的自衛権の行使が可能になる安全保障関連法を成立させた安倍政権には危機感を覚えているという。
真珠湾攻撃では米兵を中心に多数の犠牲者が出た。安倍首相が「犠牲者の慰霊」のため真珠湾を訪問しようとしていると聞き、「安保法や特定秘密保護法の制定など、アメリカの喜ぶことばかりやってきているように見える。ハワイ訪問もその一つだ」と憤る。【大森治幸】
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