2016年7月20日水曜日

160720 NHK沖縄放送局 機動隊の検問で一時騒然

機動隊の検問で一時騒然

機動隊の検問で一時騒然
沖縄のアメリカ軍北部訓練場のヘリコプター発着場の建設を巡り工事の着手を警戒する人たちは、19日朝も工事予定地につながる出入り口の県道で抗議活動を行い車両の検問を行った警察の機動隊ともみ合いになるなど一時、騒然となりました。
国頭村と東村にまたがるアメリカ軍北部訓練場は、ヘリコプター発着場の移設を条件に、半分を超えるおよそ4000ヘクタールの土地が返還される計画で、沖縄防衛局は、今月11日から工事に使う機材の運び込みをはじめています。
一方、建設に反対する人たちは工事予定地につながる出入り口を車両やテントなどでふさぎ、工事が中断しています。
19日朝は、工事の着手を警戒する人たち、およそ100人が現場で座り込むなどして抗議し、「工事はさせない」などと声をあげ、警察は、本土から応援に入った機動隊も出して警戒にあたりました。
正午前には、福岡県警の機動隊が出入り口のおよそ3キロ手前で検問を行い、運転免許証の提示を求めたり車内に危険なものがないか確認をはじめると、反対する人たちが強く反発して機動隊ともみ合いになり、現場では怒号が飛び交うなど、一時、騒然となりました。
ヘリコプター発着場の建設を巡り国は、準備が整いしだい早ければ今週中にも、工事に入りたいとしていますが、翁長知事は、配備に反対しているオスプレイも利用する発着場の建設に否定的な見解を示しています。
読谷村の63歳の女性は、「車などの撤去が始まると聞きここに来きましたが、途中で検問を受けました。沖縄の県道を福岡県警が封鎖することは理解できず、異常な事態だと思います。自然を壊し、騒音被害を住民に押しつけてそれでもアメリカ軍に協力しないといけないのかと政府に強く訴えたいです」と話していました。
また、抗議活動のため名古屋市から訪れたという68歳の男性は、「沖縄の人たちが選挙で基地はいらないという民意を繰り返し示しているのに政府は全然聞こうとしていないと思います。全国から機動隊を集めて反対する人たちを蹴散らす国はすごく恐ろしいし、許せないです」と話していました。
07月19日 18時42分

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